取材時には録音をして、その音声を専門の業者に依頼して文字に起こしてもらうことが一般的です。起こしは、あまりにも無意味な部分や意味が通じないところはカットされているのですが、それにしてもそれを読むと自分の話し方のクセがわかり、ドキッとします。回を重ねると質問の仕方に一定のパターンがあることもわかります。こういうことを認識できることが取材の副産物です。音声を聞くとさらにそのことはよくわかります。通常、自分の声を聞く機会はあまりないと思うのですが、取材の音源が自分のクセを認識させてくれます。
取材の副産物とは
クセがわかったら即矯正、ということではないと思うのですが、自覚しているとそうではないとは大違いです。こういおうことは気づかないところでいろいろありそうです。それだけに、自分の振り返る機会とか他人からのフィードバックが必要ということです。これは取材対象者にも言えることのようで、その音源がほしいといわれたこともあります。動画をとると、表情とか身振りなども振り返ることができて、よりよいのでしょう。普通の取材ではそこまでしませんが。
一瞬の表情も逃さない
プレゼンテーションなどが大事な場面があるはずですが、結局他人の目でどれだけ自分を見ることができるかにかかっているような気がします。プレゼンテーションの達人と呼ばれているある著者は、講演中の写真とるようスタッフに伝えてます。1回の講演で300枚ぐらいになることもあるとか。一瞬の表情なども確認したいのだそうです。そういう目的では動画より写真が有効のようです。
最後に
そこまでやっている人がいることを知ると、伝える内容もさることながら、伝え方も相当大事であることを認識させてくれます。伝え方だけ学んでも、意味がないことは明らかですが、せっかくの中身が伝わらないことはもったいないことです。他人の視点を日常に取り入れることを意識したいです。