本のネタには大きくわけて「知識」と「経験」があり、多くの場合は経験(あるいは経験にもとづいた知識)をネタにすべき、という内容を昨日、エントリしました。今日は知識のタイプには2つあるという話です。

知識についての分類

今、読んでいる本が、『上達の法則』(PHP新書)という本に、「宣言型知識」と「手続き型知識」の区別について書かれている部分があります。簡単に説明すると、「宣言的知識」というのは、自分の名前とか、単語とか、歴史の年号とか。「象の鼻が長い」「dogはイヌである」「円周率は3.14である」「明治維新は1868年」などはこの知識に分類されます。基本的に、言語でほぼ十分表すことのできる知識のこと、と説明されています。

宣言型知識と手続き型知識

対して、手続きで表わされる知識が手続き型知識。ビリヤードの球につき方とか、花の香りの記録、味覚の記憶などがこの知識に該当します。いずれも言語だけでは伝えきれないことは理解できますね。ポイントは「技能の習得にはこの両方が必要である」とされていることです。さらに、「同じ技能」、同じ知識でも、宣言型知識と手続き型知識をどの程度の比重で含んでいるかは、人によって異なる」と書かれています。

目的地までのルートはどのように把握されているか

ある目的地までのルートに対する知識を考えると、ある人は、マップが頭に中に入って、東西南北がわかっていて、自分が進むべきルートがわかっている場合と、ランドマークや曲がり角の目印とか、その建物の色などや坂道であることがインプットされていてルートを把握している場合があるというのです。前者が宣言型、後者が手続き型の例です。どの人の場合も、その両者が混ざり合って、補完しあって知識を形成していると書かれています。

宣言型知識に体感覚を入れ込む

本に書きやすいは宣言型知識です。言語化しやすいですし、そもそも言語でインプットした可能性が高いです。本にするためには、そこに手続き型知識を加える必要があります。そうでないと差別化できません。教科書的な知識に自分の感覚をどこまで入れ込めるかといってもいいかもしれません。

最後に

それをやろうとすると、自分がどれだけ手続き型知識をもっているか、ということを考えることが求められます。専門的な、宣言的な知識に加え、自分が感じたこと、思ったこと、疑問に思ったことをひたすら考えることがネタ探しに必要なのかなと思います。

==【昨日の活動・所感】==================
・午前中、部屋片づけ、午後ランニング+資料読み込み。夜は両親が上京しているので、一緒に会食。

Related Articles: