今年1〜9月までの書籍の出版物の推定販売金額は前年同期比5.0%減(出版科学研究所調べ)、というデータがでています。今年も前年割れは確実かもしれません。こんな状況なので、出版社はより売れる企画を求めています。
業績のいい出版社とそうでない出版社
ただ出版物の前年比割れは今年に始まったことではなく、9年連続で前年を下回っています。この間に出版社はいろいろ手を打っているはずですが、業績の回復にはつながっていません。売れるモノを出版する出版社とそうでない会社の差がつきはじめてきたという感じもします。
新しい企画にどれだけチャレンジしているか
業績がいい出版社は、新しい企画に対して挑戦しています。新たなマーケットを探しに、企画をどんどん投入している様子がわかります。ただし、売上が芳しくない場合は撤退も早いです。そしてその理由を分析しています。通常、出版社内部では、売れない本は話題にも議題にものぼることないことが多いのですが、売れない本の分析は大事です。
売れない競合書にはヒントがたくさん
著者の立場でも売れない競合書の分析は必要です。著者と編集者が分析し、それをもちよって打ち合わせをすると、自分たちの企画の参考になることがあります。もちろん売れている本も見ますが、そうでない本も分析すると地雷を踏む可能性が下がるはずです。
まとめ
あまりうれしくないことですが、自書の売上が芳しくない場合も、担当編集者に理由を聞いたほうがいいし、次につなげるためには打ち合わせも必要かと思います。多くの人がやりたがらないことなので、こういう作業の積み重ねが、企画の質を高め、マーケット感覚をつかむと思っています。
==【昨日の活動・所感】==================
・これからフルマラソンの大会なので、昨日ゆっくりしたかったのだが、どうしても行きたかった1日セミナーがあり、朝から夕方まで参加。濃い内容でとってもよかったが、かなり疲労。