昨日、友人の井ノ上さんが借りている田んぼのお手伝いに行ってきました。脱穀の季節ですね。収穫したお米は15.4kg。ここでお米づくりを経験している人によると、収量は多いほう、とのことでホッとしていますが、自分としては、単純に新しい経験ができたことの喜びが大きくあります。

 自ら始められなければ仲間に入れてもらう

今年の春、井ノ上さんが千葉県匝瑳市に田んぼを借りたことを知ったとき、「なんかおもしろそう♪」と思いました。そして「できるだけ一緒に行かせてもらいたい」とも思いました。新しいことを自ら始めることが大事ですが、それが叶わない時は、その輪に入れてもらうことも必要です。ありがたいことに、5月の田植えから始まって、竹のおだづくり、稲刈り、そして昨日の脱穀と計4回同行させてもらいました。

 田植えを経験したから、得られたこと

それまで、まったく米づくりなど興味のなかった自分ですが、現地に行けば行くほど気になりました。特に自分の手で田植えをした経験が大きかったのでしょう。泥の中に手を突っ込んで、見よう見まねで田植えをしたことを、日常の生活の中でなぜか思い出すこともあり、天気が悪くなると、稲大丈夫かな、などと気になるときもありました(自分の田んぼではないんですけど・笑)。そして昨日、脱穀・もみすりが終わり、無事収穫することができました。

 経験すると知識が陳腐に思える

こういう経験をすると本当に自然の力を感じるし、(平日に行ったりすると特に…)自然に囲まれてひとときを過ごすことの贅沢さを感じます。またほとんど無意識的に食べていた白米でしたが、外で食事をするときでも、このお米はどんな過程を経て作られているのだろうか、気になったりもします。国の政策を批判する声もよりリアルに響きます。ただ新聞で読むのとは、リアリティが全然違うのです。ただ単に知識として知っているのとは天地ほどの差があります。

 非常識な人たちの想いを知る

先週、トレイルランのレースで長野に行った時、田んぼの様子を見てみたら、ほとんどコンバインで収穫していました。あっという間なんですよね。雑草除去の手間を省くために化学肥料を使い、一気に刈り取らないといけないのですね。これが「常識」なのでしょうが、そうではない作り方をしている人たちの存在もわかりました。非常識と言われることをしている人には必ず想いがあります(常識的な行動するためには「想い」は必要ありません。流されればいいだけです)。

非常識さを経験する機会を求める

自分たちのような素人が完全無農薬で手間ひまかけてお米を作ることは、本業ではないからできることかもしれません。「お遊び」という人もいると思います。でも、無農薬の米しか作らないという農家さんがいるのも事実です。その大変さ・困難さのリアリティを持てたことが大きいですし、今後もさまざまなジャンルで、「非常識的な人たち」の想いをたくさん知りたいなと思いました。これが田んぼの経験を通して得た一番大きなことかもしれません。

 まとめ

井ノ上さんには、新しい経験をさせてもらっただけではなく、一緒に行った仲間との行き帰りのクルマの中や農作業中の会話もとっても楽しく、貴重でした。この機会を作っていただいた「たまにはTSUKIでも眺めましょ」店主の高坂勝さんにも感謝です。

*井ノ上さんの田んぼ経験のまとめはこちら⇒お米収穫!日々の繰り返しを打破し、自分を高めるための新しい体験。

==【昨日の活動・所感】==================

・いつも行っているコワーキングスペース(You+)の朝会に参加したあと、東京駅から銚子行きのバスで千葉県匝瑳市へ。

・収穫後、井ノ上さんと夕食。ビジネス上のいろいろなヒントをもらった。

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