昨日は、以前から告知をしていた、高坂さん井ノ上さんたちとのトークイベントでした。自分にとってはまったく新しいテーマでのトークイベントで、3人がそれぞれの立場から、ひとりビジネスをするまでの過程やそのための考え方や仕事ぶりの一端をお伝えしました。

会社で働くことが当たり前の価値観からの脱出

自分にはかつて、会社で働くことが当たり前とか、働くことはどこかの会社に所属すること、といった思い込みがあり、大学院を終わってから、何も考えずに就職しました。しかし現実には、会社に違和感を感じることも多く、転職を重ねたわけですが、決定的に、会社で働くことは自分には合わないと思ったのが、3社目での経験でした(気づくのが遅すぎですね…)。

ザ・サラリーマンの崩れ方

どの会社でも目の前の仕事はきちんとやってきたつもりです。結果も残してきたはずです。傍目から見れば、ザ・サラリーマンのように映っていたかもしれません(夜の飲み会は極力拒否していましたが)。でも2011年に、自分の周りに起きた想定外の出来事に完全に心が折れてしまいました。というか、心が折れたことが想定外でした。それまでは残業や休日出勤が続いても、「だれもやりたくないことは自分がやる」とか「仕事量に負けない体力をつける」「自分が手がけているジャンルの本は、だれにも負けたくない」とか、そんな風に思っていたのに、です。

ザ・サラリーマンが知っていること・知らないこと

こんな生活をしていた人間が、心が折れて会社の外に出ると、何もできないことがわかりました。出る杭は打たれる環境にいると、ひとりビジネスで必須ともいえる「とんがり方」がわからないのです。というか、わからないことだらけです。ホームページの作り方、ホームページでの発信の仕方、ブログの書き方、仕事の選び方、経理や税金の仕組み、健康管理や時間管理などなど…(わかっているのは本の作り方だけです)。そして何より不安に思ったのは、ほかの価値観を持った人との交流がまったくないことでした。

価値観を共有できることのありがたさ

そんな状況からスタートして、なんとか約2年半がすぎました。その過程で、高坂さんや井ノ上さんというお手本にすべき人たちと出会えたことが今の自分を強くしています。またこのおふたりの友人たちとも交流を持てていることが本当にありがたいことだなと思っています。と、同時に、自分にあわない価値観を持った人と、1日の大半を過ごすことがいかに危険かということを思い知らされます。

まとめ

昨日のイベントでは、友人にもあまり話していなかった自分自身の過去をお話ししました(驚いた友人も多かったかもしれません。重い話でしたね、スミマセン)。それは、自分が退社から独立までの経緯をお伝えする上では自分にとっては外せないことだったからなのですが、それをお伝えすることで、元ザ・サラリーマンの、マイナスからのスタートからでもなんとかやれていることをお伝えしたかったのです。カッコいい起業とはほど遠い内容なので、ちょっと迷いもあったけれど、話をしたことでまた少し楽になれたかなと思っています。

==【昨日の活動・所感】==================

・トークイベント開催。このようなテーマでイベントができるとはまったく思っていなかったのですが、65名もの方に来ていただいた。参加いただいた方に、ちゃんとお伝えできたかどうか不安ですが、少しでも力になれたらうれしいです。

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