事務所を構えて社員を雇うと、すぐに指示ができて、すぐに仕事がすすめられます。そして何かわからないことがあったら、すぐに聞くこともできます。人を雇うことの大きなメリットです。

人を雇わないと手間がかかるけれど

ひとりビジネスで人に何かをお願いしたい場合は、お願いできそうな人を探し、相手に連絡をとり、スケジュールを確認し、内容を説明し、場合によっては必要な書類等を送り、OKをもらってから仕事がスタートします。はっきり言って手間がかかります。近くにいる人に「これやっておいて。わからないことがあったら、聞いて」と言ったほうが断然ラクです。

丸投げしても時間は節約されない

ただ、ラクな方法を選んだ場合、依頼する側は、内容をよく把握しないで、人にお願いするので、得るものも少ないと思っています。依頼する側の準備時間は少なくなりますが、依頼された人から質問が必ず出ます。依頼した側は、質問されてから依頼された人と一緒に内容把握をしようとするので、ふたりの時間がそこで奪われます。丸投げしても時間は節約されないのです。

便利さが無計画性も生む

そしていつでもお願いできる感覚が、無計画性につながるとも思っています。いつでもお願いできるがゆえに、計画やスケジュールを立てないのです。実際はお願いされたほうも別の仕事があるので、すぐに取りかかれるとは限らないのですが。出版の仕事でも進行表を作らず、常に急がせる人がいます。作業内容も期限もあまり明確にしないで、「急いでいるから、早くやって」ぐらいの依頼の仕方です。何をどうやればいいのかもわからないし、限られた時間でやるべき優先事項もわかりません。さらにその仕事が終わったあとゲラを送るのか、バイク便で渡すのかの指示もあいまいだと、その都度メールや電話でやりとりすることになるのです。

時間はかかるけれど、必要なこと

フリーランスのチームで仕事をしていると、勝手なことを言えない(というか、言っても動いてくれない)ので、作業内容・手順・期限、その他決めごとやルールを事前に伝えないけません。時間がかかります。でもその手間が、自分のコミュニケーション能力を高め、結果として、人に気持ちよく動いてもらい、電話やメール対応の手間が省け、一緒に仕事をしている感覚を作るのだと思います。

まとめ

作業するときに、面倒だなとか楽できないかなと思い、そこから業務の改善につながることがありますが、人とのコミュニケーションは、ラクをするとそのつけが回ってくると思っています。わたしのひとりビジネスは外部の人の力を借りてようやく成立するので、コミュニケーション力が必須です。

==【昨日の活動・所感】==================

・8月2日のイベントに参加された方からわざわざメッセージをいただく。ありがたい。自分が会社にいた時に、このようなイベントがあったとしても参加しなかったと思う。生き方の模索は、参加してくださった方のほうが、当時の自分よりよっぽど先を行っている。

・イベントに参加された方の感じ方、受け止め方はさまざまだと思う。それが自然なことだ。自分は、自分の気持ちを大事にし、その上で自分の強みが最大限発揮できる環境を作りたい。

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