今日は大学での話です。
テストだから、勉強するのは当たり前だと思っています。教員もそう思っているし、学生もそう思っています。あまりにも当たり前すぎて反論できません。
で、実際はどうかと言うと…。できないことってありますよね。自分でも当たり前だと思っていることができないので、落ち込みます。劣等感が生まれます。こういうことって結構あるような気がします。
できないことを前提にして、「どのようにして」やるかということはあまり語られないです。教員はそのことが何よりも好きで、莫大な時間とお金をつぎ込み、一生の仕事として、その分野の教員になっています。
それをやることが当たり前すぎて、出来ない人のことがよくわからない、好きでない人の気持ちがよくわからないもの当然なのかもしれません(とはいいつつ、経験として、「当たり前のこととしてできない学生」の存在も当たり前になっているような気がしますが)。
自分のような落ちこぼれが、「なんちゃって教員」になるとやり方を伝えたくなります。どうやったら、効率よく試験勉強できるか、と。
先日、来週の中間試験を前に、勉強の仕方を丁寧に話してきました。大学で教え始めてから初めてのことかもしれません。大学生にもなって、こういうことを話さなくてはいけないのは、レベルが下がった証拠という先生もいます。
でも仕事もやれって言われても、なんとかやらない方法を考えたり、いい加減にやってしまう仕事ってありますね(仕事はやるのが当たり前なので、反論はできないですけど)。それと同じことかもしれないと思うのです。
だったら、やり方を教えてみようと。結構難しいことでしたが、学生の反応はよかった気がします。
この科目は、一年生全クラス同一の授業内容で、テストも同じ内容です(そして例年2~3割の学生が再履修になります)。教員の指導力が問われているとも言えます。