4月20日のことですが、今ごろの報告です。長野マラソンを走ってきました。この大会は、大会の運営、沿道の応援、コースから見える景色など、どれをとっても私にとっては満足のいくもので、ここ5年ぐらい毎年参加しています(2011年は震災の影響で中止でした)。

長野マラソンを走り始めたのは

長野は祖父が生まれ育った場所ということもあり、小さいころからなじみのあったところなのでした。祖父が闘病生活を送っていたときに、その故郷を走ってみたいと思い、2002年4月に初めて参加しました(祖父は大会前の2月に他界してしまいましたが)。以後、人気の大会としてランナーの間で認識されてきています。

今年から、定員が増え(価格も上がり)、コースも若干変わりましたが、運営がしっかりしていたため、戸惑うこともありませんでした。昨年は、雪の中での大会でしたが、今年は天気に恵まれたのですが、練習不足がたたり、記録は伸びませんでした…。正式タイムは後日記録証が送られてくると思いますが、手元の時計で3時間58分ぐらいだと思います。

大会中に出会った二人の人

レース当日、スタート地点に向かう電車の中で会話をした人がいました。年齢65歳。60歳から走り始めたと言います。体型をみてもかなり走っている感じがわかりました。3時間40分がベストだと言います。「地方の大会に仲間と行くと、前の日お酒飲んじゃうのがよくないんだよねー。だから地元(=長野)がいい」と笑っていました。

もう一人、レース中23〜24キロの間で会話をした人がいました。年齢72歳。55歳から走り始めて60歳で自己ベスト(3時間20分ぐらい)更新。「今年の冬に転んじゃって膝痛めたから、今日は4時間切れるかな〜。最近4時間超えたことないんだけど」と話してくれました。

二人に共通すること

マラソンなので、よくも悪くも必ず記録がついてきます。その記録を見て、反省し、モティベーションを上げ、練習方法を変え、またトレーニングに励みます。この二人は純粋に走ることを楽しんでいるようでした。もちろん上記のようなPDCAサイクルは考えていると思います。でもその根底にあるものは、走ることが楽しいことのはず。健康維持や走ったあとのビールがおいしいとか、プラスになっているから走っているのです。

つらくない練習法

ぼくの友人に、「つらくない練習法」と言って、心臓が苦しくないペースで、ずーっと走り続けることをしている人がいます。つらくなってきたらペースを落とす、でも止まらない。そしてできるだけ毎日走る。これを続けて月間200~300キロ走っています(携帯アプリで計測はしていますが、ランニング中は見ないのだそうです)。フルマラソンはあまり出ない人なのですが、先日出た大会では、3時間45分ぐらいのようでした。

記録との距離を考える

記録と正面から向き合い、それに向けて練習メニューを組んで、ガーミンをつけ、ガーミンとにらめっこしながら走る練習も必要ですが、ときとして楽しむことを忘れがちです。走ることは、距離と時間を数量化できてしまうからです。数字は自分を高めてくれるけれど、自分を縛ることもあります。

自分は、仕事がきつかったときに、周囲の判断に惑わされることが多く、「変わる自分」を「変わらない記録」にぶつけてみたいと思って走り始めました。でも今は少し考え方が変わってきました。今は数字とは適度な距離をおいて、走ることを楽しみたいと思っています。

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