パソコンで入力するより、手書きでノートをとる人のほうが、その情報を処理できる能力が高いと、プリンストン大学の研究者が発表しました。

実験では、65人の大学生に手書きでメモをとるグループとコンピューターでメモをとるグループに分かれ、TED talkを見てもらいました。

30分後、2種類の質問を投げかけました。ひとつは、「この歴史的な出来事はいつ起こったか」のような年代を覚えさせるような問題(fact-recall)。もうひとつは、「日本とスウェーデンは、社会内部での平等に対するアプローチはどう違うか」などの概念的な適用(conceptual-application)を必要とする問題です。

fact-recallの問題に記憶の差はありませんでしたが、概念的な質問は、手書きの人のほうの記憶が上回っていました。 その研究者たちによると、手書きのほうが、コンピューターより内容の情報処理に関わるので、効率的に内容を学習するのではないか?と言っています。そしてコンピュータを使う人は、意味のない文字起こしになりがち、とも指摘しています。

以上の内容は、The Note-Taking Strategy That’s Good for Memoryからの引用です。手書きがパソコンにはない力を持っていることは、『ゼロ秒思考』を読んでから実感することですが、問いかけのタイプによって記憶力が変わるとは興味深かったです。

それぞれ一長一短あるのでしょうが、皆さんはどちら派でしょうか。

この記事に影響されて、こんな本を読んでみました。

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