Mattとの勉強会が始まって、さんざん言われたのが、「教科書は全部読むな」ということでした。彼によると、「課題文で聞かれていることのみ読みなさい。時間ないし、自分が勉強していたときだって、全部読んでない」というのです。「途中にあるExcerciseもやらなくていい」というのです。最初は「そんなこと言われたって…」って感じでした。

全部を読まないで課題に答える術

ただ、意識するとなんとなく言っていることが分かってきました。課題文をインプットしてから、教科書や参考図書をまずはざっと眺めます。関係がありそうなところに大きく○印をつけます。その時点であきらかに関係なさそうなところには×をします。次に○の部分をざっと読み始めます。課題文を読みながらです。そうすると、関係ない部分がまた見えてきます。そこにまた×印をつけるのです。そうやって読むべきポイントを絞り込みます。何度課題文を読んだかわかりません。ただ、その課題文の意味は、こちらの理解度が増すにつれて、深くなっていることに気づかされます。さらに細かい文章にハマっていると、大きな問いを忘れてしまいがちです。何のためにこの文章を読んでいるのかを常に意識する必要があります。

英文テキストを読むときにやってはいけないこと

絶対にやってはいけないのが、教科書の1ページ目からじっくり読むことです。確実に時間がなくなります。分からない単語があっても、その場で辞書をひかず、あくまでも文脈で推測することを心がけました(ただ何度も出てくるキーワードっぽい言葉がわからない場合は早く意味を調べておく必要があります)。英語でインプットして、英語でアウトプットするわけですから、和訳を知る必要はないのです。

コツを知るより大事なこととは

勉強時間としては、大学から1週間に20時間確保するように言われていました。平日は毎日2時間確保し、週末の2日間で10時間って感じでしたが、英語力が足りない自分はもっと時間をかける必要がありました。最初に出したレポートが不合格だったときの指導教授のコメントは、「もっと勉強時間増やしなさい」ということでした。あまりにもシンプルすぎて、あまりにも的を得ていて、何も言えませんでした。

Just practiceより大事なことはあるのか

同様の話しをだいぶ前に友人から聞いたことがあります。中学から大学までサックスを本気で学んでいて、大学のビックバンドで活躍していた友人がいるのですが、彼は、大物のサックスプレイヤー(名前忘れた…)が日本に来たときに、そのクリニックに何万も払って参加したらしいのです。そのとき参加者のひとりが、「うまくなるためのコツは何ですか」と聞いたら、「Just practice!」と言ったというのです。それを聞いた友人が、あまりにも真実すぎてそれ以上のことは聞けない雰囲気だったというのです。そういう感覚に近かったかもしれません。そんなことを考えたら、とんでもないことを始めてしまった…と思っていた記憶があります。

最後に

今考えると、大量の英語に向き合うときには、心理的なブロックをはずすことが必要でした。自分の場合は「全部読まない」というのが、そのきっかけになりました。Mattのおかげなのですが。自分が受けてきた英語教育は、和訳が中心で、日本語にできないと読めたことにはならない、といった感覚があったのです。これがおおいに邪魔をしていたことに気づきます。(続く)

==【昨日の活動・所感】==================
・連休初日。午前中は家のことをやり、午後仕事。今やっている仕事、かなりおもしろい。人の成長に触れられる。
・週1で習っている刀禅。家でも、歩く練習の前に立つ練習を始めた。片足で立ちながら重心を常に探す。立つには集中力が必要。というより集中力を持続する力が必要。立つのは思いのほか大変^^;早く動かすとごまかせるけれど、ゆーっくりやるとごまかせない。仕事も一緒かも。

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