入学の手続き的なことをいうと、提出書類として、出身大学の英文成績証明書や推薦状2通、経歴書、そして研究計画書などを準備する必要があります。推薦状は、英国大学院のDistance Learningの存在を教えてくれた友人(=Matt)と著者として親しくさせていただいていた大学教授にお願いしました。ちなみに、パンフレットはここから入手できます。メールでももらえるようですね。応募方法はここです。

ノンネイティブは英語検定は必須

英語についていえば、ネイティブでない人は、IELTSやTOEFLなどの試験を受ける必要があります。IELTSは受けたことないのですが、友人はなかなかTOEFLでスコアがでず、思い切ってIELTSに変えてみたら、基準点を超えたと言っていました。向き不向きがあるのだと思います。どちらの試験を狙うかは、勉強を始めるまえに、問題集などで問題形式や問題傾向を見た方がいいかもしれません。IELTS問題集の数は少ないですが、洋書を何冊か選べば問題ないです。

最初のレポートは不合格

実際にコースが始まったのは2008年10月でした。カリキュラムとしては2カ月に1度のレポート提出が義務づけられます。事前に大量のテキストと参考図書が自宅に送られてきていましたので、レポートの課題にそってひたすら読んで書くことが求められました。最初はまったく慣れず、気ばかり焦るものの、まったく進められませんでした。クリスマス休暇前の締め切りになんとか間に合わせたものの、書いてるときから「これではpassしないだろうな」と思っていました(結果はやはり不合格で、再提出せよ、とのことでした)。大量の英語にどう向き合っていいかよくわかりませんでした。

Mattとの勉強会

そこで再度Mattに連絡して、英語を見てくれないかとお願いしました。いろいろ相談しているうちに、「自分も興味ある分野だから一緒にやるよ」と言ってくれて、定期的に会ってくれることなりました。支払いの額もそのときに決めたのですが、こちらの苦労を察してくれて、とっても良心的な金額で快諾してくれました。それから2週間に1回ぐらいの割合で、土曜日の午前中池袋のルノアールで会うことになったのです。それからMattとの宿題を目標に日々過ごすことになり、勉強は明らかに前進し始めました。安心感が大きかったのだと思います。Mattには本当に感謝です。彼は、東京のある国立大学で英語を教えていて、今でもたまに会って近況報告をしています。

時間管理はまったくできず

時間管理のこともよく聞かれることですが、やはりキビシかったです。というか管理などと呼べるものはなく、ひたすらしがみつく感じでした。レポートを書くまでのプロセスが分かるまでは特に、です。カバンの中に教科書のコピーを常に入れて、電車の中でもランチのときでも、ちょっとした空き時間でも読めるようにしていました。レポート提出直前は、夜9時までには会社を出て10時前に家につき、ちょっと夕食を食べて、11時から近所のファミリーレストランへ行き、閉店の1時半まで勉強、などというときもよくありました。会社からの帰宅は遅い上に、週末は週末でMattとの勉強会とか図書館とか気分転換のランニングなどに行っていて、ほとんど家にいない生活でした。妻の協力なくしてはできなかったことです。本当に感謝です。

英文校正は必須

自分が書いた英文は、EditAvenueという会社に校正をお願いしました。今、調べてみたら、ほかの会社と合併してServiceScapeという会社になっています(日本語表記になっているので、日本人のニーズ多いのでしょうか)。自分が書いた文章を添削されるととっても勉強になります。自分がお願いした人はとっても親切で、つたない英語をよく直してくれました。日本の会社にお願いするより安価だったと思います(今はよくわかりませんが)。ただいつも締め切りギリギリなので、特急料金を払っていましたが…。

最後に

自分の勉強のことを会社の仲間に伝えたのはふたりだけでした。仕事に手を抜いていると思われるのがいやだったし、伝えたとしても背中を押してくれることはないと思ったからです。それでも年間利益賞はずっともらえていたので、パフォーマンスは確保できたのではないかと思っています。

==【昨日の活動・所感】==================
・大学授業。だんだん終わりに近づいてきて、複雑な気持ち。人はだれでもそうだと思うが、自分が欲しい環境を手に入れるには、セルフイメージの拡大が必須。教えるときには、学生のセルフイメージを拡大させなければと思うのだが、できていただろうか。この間ちょっと読んだこの本は、このことを考えさせる本だった。

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