いろいろやることあるけれど、これは書いておかないと。

11月20日はパクチーハウス11周年パーティー&出版記念パーティーだった。佐谷さんが、経堂にあるはしぐち亭というお店を貸しきり、メニューもすべて貸しきって(?)すべてパクチーメニューとなった。

クラウドファンディングで、ここに参加できるリターンを選んだ人たちが集まった。オンラインコミュニティーが動いているので、名前は知っているけれど実際会うのは初めてという人が多かった。

書籍は昼にお店へ車で運び、一度事務所に戻った。かつて、知人が本の発売に合わせて出版記念パーティーを大々的に計画してしていたが、出版社都合で発売が延期になったことがある。著者は会場の都合もあって、計画通りパーティーを実行したけれど、本がないと、やっぱり何の会だっけ?感はぬぐえない。作っているときにそんなことを思い出したりもした。

パーティーやイベントの空気は、細かいところに主催者の技なり思いなりが反映される。そこは「乾杯業」の佐谷さん。始まってみると、パクチーハウス東京がはしぐち亭に再現した。パーティーの目玉は乾杯。何度でも乾杯をする。それが「式次第」。乾杯とパクチーでお店を盛り上げるのは余人ではできないことだ。閉会予定をすぎてもまだまだ盛り上がる。お店の人に協力してもらい延長してもらったり。この日会った人たちとはまたそのうち会えると思うし、自分が作った本についてもコメントをくれるだろう。どんな意見でもいい。率直な意見がほしい。こういう場所があると次につながる。

サラリーマン編集者時代、何万部の本を作っても読者とコミュニケーションがとれないまま、次の本を作るのはやっぱりしんどかった(会話すると言えば、クレームの電話ぐらいだ)。編集者は自分が作った本がどれぐらい売れたか、何回増刷したかをアピールしがち。これだけに縛られると企画がどんどん浅くなっていった感覚がある。経営感覚は大事だけど、それだけで本づくりするのは面白くないと思っていた(今思うと、サラリーマンだからこそ目先の採算を無視して、大胆な企画や大きな仕事ができたのに、と思う)。その時はその気持ちをどうすることもできなかったけれど。

先日、食品会社をよく知る人から話しを聞いた。その会社の営業はバイヤーばかり気にしていて、消費者に向いていないことが社内で問題になったそうだ。書店を気にして、読者を気にしない構図と似ている。小売店や書店はそこに「ある」けれど、消費者予備軍や読者予備軍は見えない。イメージしにくい(そのわりには、我々は読者のために、という言葉を口にするけれど)。こういう場は読者を知る機会だ。

会が終わったのは11時すぎぐらいだったかな。有志で二次会へ突入。終電が終わっても皆、当たり前のように飲んでいる。そこでもいろんな人たちと話すことができた。お開きは午前1時半ごろ。皆が歩いて帰ることに。この展開は予期していた。10キロぐらいを2時間ぐらいかけて歩いて帰ってきた。いろんな人と話しすぎて、写真をぜんぜん撮れなかった。翌日昼に預かってもらっていた書籍を引き取りにまたお店へ。2日間で3回通った。楽しかったー。

ほかの支援者へは来週発送する。これもイベント化して皆でやることに。10人ぐらいになりそう。書店は来年1月発売。発売前に手に入れたい方はこちら。販売はこれからだ。

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