「内定を断ったら人事から嫌みをいわれた」という声が少なくありません。しかし会社からすれば内定は内定なので、取り消すこともできる、と思っています。実際に震災で内定を取り消された学生が多いのはその現われです(もしあの震災が4月11日だったならば、入社後なので、取り消しは不可能です。当たり前ですが)。
「御社が第一志望です」はダメなのか
会社は内定を簡単に取り消すのに、「学生の内定辞退はけしからん」というわけです。なんかとってもへんですね。
学生からすれば、大学の説明会、セミナー、就職情報会社から、さんざんエントリーを煽られるわけですから、複数の内定をもらうことだって、当然あり得るわけです(むしろ本人はそれを望んでいます)。そして学生が面接で「御社が第一志望です」とか「内定が出たら御社で働かせていただきたいです」と言うのは当然です。
そんなこと人事担当者もわかっています。というか、私の(バブル)世代なんか、特に優秀でもない学生が7社も8社も内定とったりするわけで、辞退することは当たり前のことと双方が思っていました(私が最初に就職した会社の人事担当者からは内定後に「進路に関して変化があったらすぐに連絡してください」と言われました)。そんな経験をした人が人事担当者になると、平気で辞退者を罵倒するのですから、会社はこわいというか、人間の記憶はこわいとか、なんだか恐ろしいものを感じます(知り合いの出版社のおえらいさんでも、辞退した学生を罵倒したことを武勇伝のように語る人がいました)。
就職の面接はお見合いと同じなのか
企業の中で、(優秀か、そうでないかはさておき)人材がタブつきはじめ、新卒の採用もおさえてくると、いきなり売り手側が強気になるわけです。そして「辞退すると、そこの大学、ゼミからは採りませんよ」などということもあると聞きます。就職の面接はお見合いとかというけれど、そんな一方的なお見合いは聞いたことがありません。
個人的に新卒一括採用に疑問を感じざるを得ませんが、そんなことは学生に言っても仕方ないことです。学校を卒業すれば、経済的自立を目指すのは、いつの時代も当然のこと。それを許容しないのは会社の余裕のなさの現れなのでしょう(ま、もちろんこんな会社・担当者は少数なんでしょうけど)。
==【昨日の活動】==================
・兄宅でBBQ
・仕事はまだ難航中
・『U理論入門(PHP)』を読み始める