マラソンのトレーニングでは、「自分は走りやすいスピードで走ってはいけない」と言われます。自分で快適なスピードで走っても効果が低いからです。走るのであれば、速めのスピードで心肺機能を高めることを目的にするか、あるいはゆっくり走ってフォームを確認しながら、長時間体を動かすことに慣れさせることを目標にします。あるいはスピードは自分のペースだとしても、重りを背負って走っている人もいます。いずれも「ちょうどいい範囲(=comfort zone)」を超えてトレーニングすることが大事です。

「ちょうどいいスピード」は効果が薄い

これはTOEICを勉強するときにも当てはまります。リーディングであれば、自分が読みやすいスピードで読んではいけません。全体の時間配分の中で、スピードを決定しなければなりません。

もっと言うと、そのスピードより10%増しでの練習をするのがよいです。Part7(読解問題)に50分かけようと思っている人であれば、45分でPart7を解くのです。45分で解き続けていると、そのスピードに慣れてきます。本番の試験で50分かけたときに、時間的な余裕ができるはずです。

スピードトレーニングをして不測の事態に備える

本番の試験では集中力を妨げる要因が多くあります。部屋の中が、暑すぎたり、寒すぎたり、隣の人が風邪を引いていたり、鼻水や咳がひどかったり、貧乏ゆすりがひどかったり…。そんな中でも少しでも余裕を持つには、「自分は10%短い時間でも解ける」という確信です。この確信を得るためには、時間を計測しながらの学習は必須なのです。Part7で時間がなくなって、適当にマークをすることだけは避けなくてはいけません。Part7の中には意外に難易度の低い問題が隠されているからです。

ちなみにリスニングでも再生スピードを変えられるものがあります。早めに再生して、どれだけ内容が聞き取れるか試してみましょう。

==【昨日の活動】==================

・親戚、お見舞い

・原稿執筆

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