「TOEICの勉強をしているのですが、なかなかスコアが上がらないんです」という人がいます。教材を買ってきて、計画を立てて、その通りに進めているのに、というのです。

問題が解けてもスコアが上がらないケースがあります。(教材に問題がなければ)それは時間です。学習のときに、1問にどれだけ時間をかけているかを把握していないと、試験でのタイムマネジメントがうまくいきません。リスニングの時間は変えられませんが、リーディングセクションの75分をうまく時間配分することが必要です。必ず時間を測るようにしてください。

時間感覚を肌で感じる

文法が問われるPart5は、だいたい1問20秒で解くことが必要とされます。問題の難易度があるので、10秒で解ける問題もあるし、25秒かかってしまう問題もあると思います。大事なのは「だいたい20秒ぐらい」「ちょっと時間かかりすぎ」などの時間感覚を持っていることです。時計を見ているヒマはありません。感覚でわかるようになるようにしましょう。

時間を測るとわかる4つの関係性

時間を測って問題を解いた後は、結果との関係性を調べます。以下の4つのパターンがあります。

(A)時間が足りて、正解だった

(B)時間は足りたが、不正解だった

(C)時間は足りなかったが、正解だった

(D)時間は足りず、不正解だった

パターン別に見る傾向と対策

問題ごとに上記4パターンが把握できたら、対策を考えます。

(A)は理想ですね。多くの問題がこのパターンになるようになるまで演習しましょう。

(B)不正解の理由を考えます。多くは知識不足だったことが多いと思いますが、あせってマークしてしまったとか、集中力が切れて適当に答えてしまったなどのケースも意外と多いです。不正解だった原因を分析しましょう。

(C)正解だったので、そんなに悪くないと思いがちですが、実はこのパターンがいちばん危険です。正解したので、自分ではできていないという認識はありません。でも試験になると限られた時間で正解にたどり着かないといけないので、スピードアップが必要です。そのために時計が必要なのです。

(D)知識が足りないケースです。試験で、こういう問題に時間をかけすぎていると、残りの問題にかけられる時間がどんどん少なくなっていきます。あるいは解答を見て「なんだ、こんなこと知っていたよ」と思うケースは、集中力のなさも原因として考えられます。

(C)のパターンに要注意

冒頭のような悩みを持っている人は(C)のパターンに陥っている人が多いです。試験前は15秒ぐらいにタイマーをセットして、練習しておくと、試験のときにずっとラクに感じられます。Part5で時間が節約できると、Part7に時間がかけられます。

もしかしたらPart7で時間がないと思っている人は、Part5〜6に時間をかけすぎている可能性があります。700点を目指している人はPart5は20秒/1問、Part6は30秒/1問を参考にしてみましょう。

==【昨日の活動】==================

・大学で1・2限授業。TOEICは問題だけ見ると難しくないかもしれないが、短い時間で正解するにはトレーニングが必要。できる人は試験時間10分ぐらい残しても満点とれる。

・5月10日(土)セミナー@大阪の準備。新たなコンテンツを投入する!

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