読解には、速読と精読があります。精読は、わからない単語・熟語を調べて、意味がつかめない文章は、文法的に説明し、構文をチェックして、日本語で考えて、理解しようとします。大学受験などでは一般的にこういう作業が必要とされます。

速読は、精読とは違ったアプローチが必要

他方、速読と呼ばれる読み方もあります。この読み方は、精読のスピードをあげることで達成できると考えている人もいると思いますが、そうではありません。精読とはまったく違ったアプローチが必要となります。

速読は、圧倒的に短い時間の中で、どれだけ意味をとれるかを測る作業です。圧倒的に短い時間なので、何かを捨てなければ達成できません。何を捨てればいいのでしょうか。

「100%理解する」意識を捨てる

捨てるのは、「理解度100%にしなければいけない」という意識です。「70%の理解度をめざし、30%は捨てる」という意識にしないと、速読はできるようになりません。

どこを捨てて、どこを拾って70%の理解度にするのか。これは訓練が必要です。でもその前に30%を捨てることから始まるのです。ここを意識しておきましょう。

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