リーディングの授業で、今期心がけていることは、「速読」です。「英語読めないのに、速読なんて絶対無理」という声も聞くのですが、やり方があります。

精読と速読

速読に対比されて使われる言葉は精読です。わからない単語や熟語を調べて、構文をチェックして、返り読みしながら訳文を作って…という読み方です。この授業ではこの読み方を推奨していません。

まず速読のやり方ですが、精読で20分かかる文章を速読してもらいます。かける時間は3分です。ふつうに読むと20分かかる文章を3分で読む訳ですから、何かを捨てなければなりません。捨てることを意識させることがこの読み方のポイントのひとつです。

英語を読むというと、精読して100%の理解を目指そうとします。結果時間がかかり、量が読めなくなるだけでなく、成果も低いので、長続きしません。量を確保しなければならない語学学習において、学習の中断は、学習の放棄を意味します。継続するための方法を考えてなくてはなりません。

100%の理解度を捨てる読み方

本題に戻ります。何を捨てるかというと、100%の理解を捨てて、3分間で70%の理解を目指すのです。30%の理解は捨てます。この読み方は、20分→3分のように、圧倒的に時間を短くしないと身に付かないと思っています。

でも日本語であれば自然と身に付いているはずです。新聞だって、雑誌だって、捨てる読み方をしているはずです。その感覚を身につけてほしいと思っています。

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