大学で仕事をしていて思うことがあります。質問すると「わかりません」とだけ返事をする学生がいます。あるいは「○○はわかるのですが、××がちょっと…」などと言う学生もいます。

こちらが期待するのはもちろん後者です。○○と××の関係を示したり、○○から××までを導くためのヒントを出したりすればよいからです。

前者は、最初から説明をやり直さなくてはいけません。学生は、分からないところが分からなくても、少なくともどこが分かっているかを私が分からないと的確な説明ができない可能性が高くなります。

仕事も同じです。仕事を依頼すると「できません」とだけ返事をする人がいます。では「できるのは何か」「あるいは何ができないのか」と聞きたくなります。そもそもやる気がないのか、納期が厳しいからか、分量が多いからか、能力を超えているから、ギャラ安いから…などできない要因はいろいろあるはずです(自分の場合、人に仕事をお願いするケースが多いので、先方は「断る」という選択肢もあるのです。会社でだったら成立しない会話だと思いますが…)。

できない理由を説明しないことは、できることの範囲もぼやかすことになります。逆に、できないことの理由をはっきりさせておくと、できる範囲が明確になります。これが分かれば、依頼する側も依頼される側もハッピーですし、自分自身にとっても必要な分析になるはずだと思います。

できないときは、できる範囲を明確にしたいですね。

 

 

 

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