9月11日(水)。8月はいろいろ出会いがあり楽しい月だった。8月中の変化としては、卓球関係者と会うこと増え、それに伴い、自分の卓球をやる時間が増えたことだ。やってみると、ふだんテレビで見る光景とはまったく違うことがわかる。

卓球は2年ぐらい前に卓球スクールでマンツーマンレッスンを20回ぐらい受けていたことがある。ランニングの時間をとりながらだったので、あまり頻繁ではなかったけれど、ゼロから学んだことはよかった。その後、コーチと仲良くなり、うちの事務所に来たり、飲みに行ったりしている間に、そのスクールがあまりにブラックな環境だということがわかり、なんか遠ざかってしまった。しがらみが多いスポーツだなとも思ったし、企業としてのあり方を従業員に伝えることの難しさを感じたりした(本当に経営者が最近働きやすい環境を提供するのは貴重だし、意義のあることだと感じる。単に労働時間が短いとか休みが多いとかいうことではなくて)。

その後妻とTamagawa Baseを作り、少しずつ認知度が高まり、このところ関係者と会うことが増えた。卓球事業者の皆が皆、経験者ではないことも知った。先日、突然訪ねてきてくれたT.Leagueの事務局の人は、開幕戦に人を誘ってほしいと、高校生までは入場無料になるチケットをくれた。「こんなところまで来てくれるのですね」というと、「前から気になっていたんで」と言ってくれた。Tamagawa Baseの利用者にお知らせをし、無料チケット、大人チケットを合わせて40枚ぐらい配ることができた。

実際に初日に行ってみると、2200人ぐらいの入場者数だった。もっと来てもいいような。以前、プロバスケットボールの女子リーグの人が自宅を訪ねてきたこともある。大田区内には羽田にチームができるので、ぜひ試合を見に来てほしいと、一軒一軒回っていた。こういうことを知ると人を呼ぶのは大変だなあと痛感する。広報活動は地道だ。T. Leagueの人は、ネットで発信すればいい、という気持ちはまったくなく、それもやり、これもやる、なんでもやる、という感じ。バリバリのIT企業での勤務経験のある人だった。自分ごととして、小規模事業者の広報の重要性も考えさせられる。

なんでもそうだけど、時間とお金を使って来てもらうには、それ相応の内容が求められる。行った試合は、張本も丹羽も水谷も出ていい試合だったとまわりの人たちの声。超初心者の自分も楽しめた。あのプレーをするにはどれだけの練習を重ねてきたのだろうか、と思う。選手は常にファンを満足させ続けないといけない。それはすなわち勝ち続けることだと考えると、10代でそんなことをやっているのは異人としかいいようがない。

卓球は2年前にゼロから始めた。あえて左手でやってみた。すべて右利きなので左でやってみるのもおもしろいかな、ぐらいの気持ちだ。年齢を重ねるほど、基本に忠実でないと、上達しない。ただ今までの身体的な癖が抜けないので、その基本がむずかしい。やってみて思うことは、一番大事なのはボールの目線に近づけるよう中腰の姿勢、次にボールとの距離感、最後に手や腕のフリ方、みたいな感じだろうか。最初のふたつは足腰の強さが要求されて、きちんと練習すると30分でも足腰がキツくなる。自分は走っているから大丈夫だろうと思っていたがまったく違っていた。8月はランニングより卓球の時間が長かった。今月はTamagawa Baseで開催している初心者だけのお遊びイベントに出る予定。

卓球を仕事にするとは人生設計の中で一度も考えていなかったけれど、かかわり始めると面白い。Tamagawa Baseは卓球台が1台しかないので、大勢の人に来てもらって、という感じではないけれど、そこに居心地の良さを感じて、来てくださる人たちは、みなおもしろい人たち&いい人たちばかりだ。「予約したのに連絡なく来ない」みたいなケースは1度しかない(僕の知り合いだけど)。

場所を持っているのは、負担になるのは事実だけど、それを上回る何かを得るのは自分たち次第だ。たくさんのアイディアを実行できるのは、周囲にだれかがいてこそ、だ。近いうちここにで働いてくれる人と出会える気がする。協力してくれる人との縁は貴重だし、本当にありがたいと思う日々だ。

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