講義のスタイルには2つあると思っています。「結論重視型」か「プロセス重視型」かということです。結論重視型は効率性を追求し、プロセス重視型は結論に至までの過程を重視するということです。それぞれメリット・デメリットがあります。その点を考えてみたいと思います。

結論重視型の講義とは

結論重視型は、プロセスを最小限にするので、なんといっても、効率的です。時間がかからず、量をこなすことができます。質より量を確保する講義スタイルといっていいでしょう。デメリットとしては、思考のプロセスを細かくフォローしないので、応用的な問題に対応しづらいことだと思います。

プロセス重視型の特徴は

プロセス重視型は、考える力を養うことができます。想像力や創造力を養うこともで可能です。ただ、このスタイルは、結論を出すまでに、考える時間や質問をする時間が必要になります。時間がかかることがデメリットと言えますね。能力の差がでやすいかもしれません。量より質に重点をおくスタイルになります。

両者のスタイルを使い分ける

どちらが優れているということではありません。講師として大事なことは、状況やニーズに合わせて、使い分けるということだと思います。つまり、人前で何か話をする人は、まず両者の講義スタイルを学ぶ必要がありますね。

文章にもこの2つのスタイルがある

これは書く時も同じことです。いきなり冒頭から結論を書くタイプの人と結論に至るための要素から入っていくタイプがあります。これもどちらがいい、ということではありません。うまく構成された文章は、どちらのタイプも違和感なく、スムーズに読めます。

まとめ

逆説的かもしれませんが、「よく構成された講義や文章は、受けてに構成を感じさせない」のだと思います。構成を感じるということは、そこになんらかの飛躍を感じているわけです。きちんと構成されていれば、なんの違和感もなく聞いてもらえる/読んでもらえるはずです。そこを追求するのが、よい講師であり、よい編集者なのかもしれません。とはいえ、受け手もさまざまなので、なかなかむずかしいですね。

==【昨日の活動】==================

・コワーキングで半日作業。かなりはかどる。適度な人の目と、適度な音と、回りにすべてのものがない(=やろうと思ってもできない)ことが、目の前の仕事に集中させる要因ですね。

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