このところ、いろいろなプロジェクトやイベントが進行し、企画中のプロジェクトもあるので、自分の整理を兼ねてまとめてみる。

■佐谷さん関連のイベントは相変わらずもりだくさん。次から次へと企画がでてくる。先日書いたシャル本もそうだし、24日はその続編のシャルソン、25日には都築での講演会や池袋での出版交流会がある。なにより、佐谷さん自身の書店営業がすごすぎる。1月は62店舗を回る。目標としている890店舗は普通に考えれば「ありえない」だけどそれを実現すれば、書店事情にもっとも詳しい著者になることは間違いない。これはまた別途書くことにする。

■佐谷さんのつながりで、一緒に本のプロジェクトをやることになった多部田さんとの図解✕絶版新書・共創出版プロジェクト。支援者や支援企業と一緒に本をつくるという試み。自分の中ではクラウドファンディングの進化系と言える。日本図解協会の「競争から共創へ」のモットーに基づいている。500冊の事前予約を目指す。1月27日にプレスリリースを出し、予約を開始し、時事通信社や朝日新聞、産経新聞などのメディアに取り上げられている。きちんとした本を作ることはもちろん、関わってもらった人に出版の現実とこれからの可能性を伝えることが自分の役割だと思っている。

UTMF完走講習会は全4回のうち、コースやトレーニングをお伝えした座学、峠走、ロングトレイルと3回が終わった。4回目は4月のレース直前の心構えなどを伝える座学となる。それまでの間は有志で試走会などを行う予定。ここでもオンラインコミュニティが機能している。ありえないことへの挑戦は誰かとつながることで現実となり、当たり前になる。みんないっしょだ。

■今年から始めている多摩川ランたまらん。原則的には隔週で行っているが今月は参加者のリクエストで1週、2週、4週と3回開催予定。「走ることなんでありえない」と思っている人たちのイベントなので、楽しく、おしゃべりしながら走る。ペースは一番遅い人に合わせる。60歳すぎの女性は何年も走ることを先送りにしていたけれど、このイベントで5キロを完走。大きな達成感を感じてもらって、何度もお礼を言ってくれた。こんなことで感謝してくれるなんで、こちらのほうが御礼言いたい気持ち。そのあとのちょい飲みが楽しい。

■自分のありえない挑戦といえば、Born to Yogだ。逆転ポーズをとるところがありえない。滝行で知り合った女性がこのインストラクターだったのでTamagawa Baseでやってほしい、とお願いしたところ快諾してくれた。ヨガなんて生まれて一度もやったことない。身体は硬い。やってみると、まったく身体が動かないけれど、身体が伸びる感覚はとても快適だ。1回目より2回目で進歩を感じられたのは単純にうれしい。年を重ねるほど、まったく新しいことをやるべきだとも思った。やり続けると新たな感覚ができてきそうだ。

■昨年12月に知人の紹介で齊藤文護さんという写真家とお会いすることになった。写真は自分にとって未知の世界だけに、いろんな話が楽しかった。けれど、つながりを一番感じたのが、文護さんも毎月滝行をやっていることだった。そんな人に会ったのは今まで初めて。早速1月に参加してきた。文護さんは2月13日〜19日の間マロニエゲートで写真展を行うことになったので、トークイベントを企画した。期間中3回。内容はぜんぜん決めずに演る予定だけど、文護さんとだったらうまくやれる気がする。自分がこんなことをするなんてかつてだったらありえないことだ。

■そのほか、オンライン読書会とか、個性派出版社の人たちとのオンラインミーティングとか、動画マーケティング企画とか、飲食店経営者へのコンサルティングとか、小さく、ゆっくり始まっていることはたくさんあるし、4月ぐらいにリリースを考えている大きなプロジェクトの準備も進行中。本を出す以外のことをやるのも今年の大きなテーマだ。絶版新書でいえば、高知に住んでいる人からの問い合わせやイギリス人から小説の問い合わせがあったりしている。

■いろいろやりはじめて思うことは、これをやり続けると、一年後にはまったく違う景色が見えているだろうということ。そして、今やっている延長線で、しかも今はまったく考えていないことに着手しているとふと思った。出版社と言わなくてもいいことへの第一歩かもしれない。出版の魅力を再認識するには、出版の経験・知識を持ちつつ、出版社の外から見たほうがいいと思っている。『「ありえない」をブームにするつながりの仕事術』を作ってからいろいろ楽しい。ピントくるイベントがあれば、参加してほしい。相手の扉はいつでも開かれている。閉じているのはいつも自分のほうだ。

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