最近、自分がやっていることを説明する機会が増えています。お役所の人に対してのときもあれば、同じ業界の人のときもあれば、ちょっと出版に詳しいけれどまったく異分野の人のときもあれば、出版のことをまったく知らない人の場合もあります。

そんなさまざな人たちに対して、自分のコトを説明する仕方はひとつだと通じる範囲が狭くなります。相手の興味と関心に応じて、変える必要があると思っています。それはクライアントにも常に伝えていることです。そのためには自分の業界の言葉を使わないことが最低限必要だし、世の中の動きや出来事で使えそうな比喩やメタファーなどがないかどうかを日々探すことです。それが見つかると文章も劇的によくなると思っています。

ただ、それを考える際に前提とすべきことは、「自分がやっていることは、あなたが思っている以上にいいことですよ/楽しいことですよ/意味あることですよ」ということを伝えることだと思っています。一言で言えば、「意外性を伝える」ということでもあります。多くの人が触れているであろう、ありきたりの情報に浸かっていないで、自分のやっていることを整理して、なぜそれをやるのか?を問い続ける必要があると思うのです。

意外性をもって説明のバリエーションを変えるべきというモチーフはこの動画から生まれました。たまたま見つけました。演奏している曲は、1曲だけど、こんなにスタイルが違うことにビックリです。相手がショパン好きだったら、「ショパン風」を弾けばいいし、リストが好きだったら、「リスト風」を弾くと喜ばれますし、聞いている人の演奏者に対する印象も大きく変わるものです。ただこのバリエーションの多様性と意外性は、この動画をみるとわかるように、かなりの上級者でないと難しいことがわかります。だからこそそこを目指すべきだと思います。

 

 

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