コンサルをしてるときや学生と話しているときにたまにあることなのですが、ビジネス書は役に立たないとか、自己啓発書は意味がない、とか言った言葉を耳にすることがあります。個人的には、「いや、そんなことはないでしょ」と言ってしまいがちですが、それを発言する前にすることがあります。

言葉に反応せず質問を繰り返す

その真意を知るためには質問が必要です。「ビジネス書って何でを指していますが?」「何を実際に読んだのですか?」「そのときどう感じましたか?」「なぜ意味が無いと判断したのですか?」など聞くべきことはたくさんあります。通常「意味がない」という言葉だけに反応してしまいがちですが、その言葉だけを受け取ってはいけないことは確かです。

結論だけインプットしない

ただマスコミの情報にありがちですが、理由が書かれていないと結論だけインプットしてしまいがちです(=ビジネス書や自己啓発書は意味が無いということ)。ただ、発話する人の気持ちが分からないと真意を汲み取ることはできません。

個別の事例を一般化してはいけない理由

他方、発言する場合は、ビジネス書とか自己啓発とかのジャンルでくくるのではなく、あくまでも個別の話として意見を述べないと信憑性がなくなります。ビジネス書や自己啓発書の一般論を語ることは誰にもできないからです。あくまでも自分が接している本から、類推しているにすぎません。

発信するときに気をつけること

自分の経験を考えても、何度も読み返したくなるビジネス書もあれば、買って損をしたという本もたくさんあります。皆が同じ経験をしていると思います。当たり前のことすぎますね。でもビジネス書を読んだことのない若い人には、本当のこととして受け取ってしまう可能性が高いのです。そういう可能性も考えて、発信しなければと思うのです。

最後に

ビジネス書がくだらない、と言っている人は、その人にとっての良書に巡り会っていないだけのことなのですし、意味があるとかないとかは、人が判断すべきことではなく、自分がどう感じるかがすべてです。Amazonに酷評されている本を読んでみたら、意外とよかったということがたくさんあります。最近はその「意外」がよくないことではないか、と思っています。事前に余計な情報がインプットされていた証拠だからです。「自分が読みたい本」とか「なんか気になる本」を、素直な気持ちで読めば、得られるものが変わってくるはずです。
==【昨日の活動・所感】==================
・大学最後の授業。とってもいい経験をさせてもらったが、でも次へ進むとき。決断をするといろいろ変化が出てくる。

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