この間、学生からTOEICの勉強法を聞かれました。勉強法は人ぞれぞれ違うものですが、自分が授業で話をしている、初期段階のTOEICの勉強法を書いておきます。

(1)TOEIC公開テストを受けてなくて自分のレベルがわからない人は、模試の問題集を買って、試験と同じ環境で受けてみましょう。時間はリスニング45分、リーディング75分です。問題集は、(もしまだ解いていなければ)公式問題集Vol.5をおすすめします。公開テストを受けたことのある人はここは飛ばしてください。

(2)受け終わったら、スコアレンジ換算表を使って、目標点に達するためにどれだけスコアをあげなければけないかを、算出します。現実とのギャップを知るためです。

(3)次に別の模試を用意します(公式問題集であればTEST2がいいです)。今度は、リスニングはスクリプトを見ながら、そしてリーディングは解説を見ながら、制限時間なしで受けてみます。そうすると、当然のことながら、合格点のはるか上を行くことになります。この作業の意味は以下のとおりです。

  • 解説を見ながら問題を解くので、問題のパターン認識力が養われる(何が問われているかを意識しながら解ける)。
  • テキストに対する信頼感が生まれる。キャッチーなコピーのついた教材が溢れているので、結果が出るまで浮気はしない強い気持ちが必要。そのためにも教材選びは重要。
  • 自分が高得点をとることの疑似体験ができる。解説を読みながらでも、時間をかけても、自分はできるというイメージを与える。そこから自分に足りない知識とスピードを逆算する。

ここまでが学習を始める前の下準備となります。いきなり文法書を読むとか、パート別の問題集を始めるのは避けたほうがいいです。新TOEIC公式問題集は模試2回分で2800円(本体価格)と高いのですが、問題の質は間違いないので、解いたことのない人は無難にこの本から買っておいたほうがいいでしょう。

あと、このときに期間の設定もしておきましょう。

 

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