コンサルティングをやっていて思うことですが、
過去の自分の問題や悩みを明確に意識して、
そこからの成長の経験を文字化すると、
同じような経験をした人に対してのアドバイスが有効になります。
他方、問題意識や悩みを明確にしないまま、困っている人を救おうと思っても、
響かなかったりします。たくさん勉強して、多くの難解な本をたくさん読んで、
知識はたくさんあるはずなのに、言っていることが響かないこともあります。

同じような悩みを経験しているか

前者は、悩みからの脱出に対するイメージが強烈なので、
言葉の力やそこに使う表現も強くなると思うのです。それが
伝える力になっているのは間違いないです。
知識を仕入れる前に、どんな人だったら絶対に助けられるかを
明確にすることは本当に大事だなと思います。

経験せずに知識で語る場合に注意すべきこと

ただ自分が経験していないことは、力になれないのか、というと
そうではありません。同じ環境に置かれていないからこそ見える
可能性や視点があります。むしろそこを見出すことに大きな意味があります。
ただその場合はきちんと伝わっているかに
常に気を配る必要があります。この間は、
「アドバイザー」の定義が明確でなかったために、議論が
上滑りしました。自分が持っている語感と相手の語感が一致していなかったのです。
でもこういうことは書き言葉でもよくあります。やはり「なぜこの言葉を使ったのか」
を考えることが必要で、こういうプロセスを丁寧に踏んで、原稿を作りたいと
最近、強く思っています。結構このことをスルーしているケースが多いと
思うのです。

最後に

どんな人を救えるか、が明確でない人は、過去の自分をイメージするとよい、
ということを最近学びました。確かに、自分と同じような悩みや
問題意識を経験している人には、より具体的なアドバイスができそうです。

==【昨日の活動・所感】==================
・知識を伝えるだけのビジネスは、今後キビシイと思う。
価値とか意味とかを考えると、お客様の問題に徹底的にフォーカスして、
カスタマイズする世界になるはず。出版はどうあるべきか。
多くを狙って少部数しか売れないのはカスタマイズとは呼べない。
当たり前だけど。朝から入稿作業+夜セミナー。