新しい視点を提示するとか、ほかの可能性を感じさせるとか、パラダイムの転換を提案するといったことは、コンサルティングをしている人には必要なことです。そこに価値があると思っています。ただそれだけでは危険性も伴います。

新たな感覚で満足をしてはいけないワケ

クライアント側からすると、新たな可能性を提示してもらえると、テンションがあがります。それはそれでよいのですが、根本的な感覚の変化を感じると、喜びや感動の度合いも高いわけです。その感覚だけで満足してしまうのです。感覚の変化を感じて、ビジネスの現場に戻って仕事をしようとすると、「何をすればいいかわからない」ことに気づきます。このようなことが起きないようにするためにはどうすればよいのでしょうか。

感覚の変容とアクションプランはセットで考える

感覚の変化を感じた直後に、具体的なアクションプランを作成することだと思っています。コンサル後の高揚感はすぐに戻ってしまうので、「直後」がポイントですし、コンサルする側は具体的な行動まで落とし込んで、提案することが必要です。その行動の範囲も大きすぎるとまたつまづく可能性があるので、その行動の大きさの見極めが必要です。問題発見力や問題解決力のほかに、コンサルの力量は、この課題に出し方にも技量が表れると思うのです。

コンサルがモラルが問われる場面とは

アクションプランを出さないケースもあるように感じています。感覚の変容だけを感じさせれば、クライアントは「喜びを感じるけれど、なかなか変わらない」ことになり、リピーターになるからです。このへんはまさにモラルの世界です。

まとめ

学びを行動に変えられないことのつらさは自分自身痛感するところです。「あれだけ言われたのに…」とか、「何人にも同じことを言われているのに…」とか、ネガティブなことが頭をよぎります。結果的にその問題から遠ざかってしまうこともあります。だからこそ、クライアントに合ったアクションプランの作り方とか難易度の設定には、神経を費やすべきと思っています。

==【昨日の活動・所感】==================

・大学で授業のあと、二子玉川に移動して、仕事。気分を変えてみる。やりたいことが多すぎる。

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