英語教材や資格試験書などで「すきま時間を使って勉強できる」とか「細切れ時間を有効に使える」などの文言がカバーに並ぶことがあります(自分もこのフレーズを帯に使ったことがあります…)。
「すきま時間」とはアポの時間や作業時間があらかじめ明確に決められていて、その時間帯の間を「すきま」をさすわけです。時間帯が決められていない場合は、「すきま」の概念もないことになります。
言い方を変えれば、やることと時間が明確になっている場合は、「すきま」があり、明確になっていない場合は「すきま」がないことになります。後者の場合には、冒頭のキャッチフレーズは刺さらないのかもしれませんが、問題は「やるべきことと時間が明確になっていない」と自覚している人、自己認識している人が少ないということです(私もそのひとりですが…)。
ある人は、タスクを5分、15分、30分などの所要時間別と、自宅、仕事場、通勤途中などの場所別に整理しているといいます。そういう人はすきまがなくなりますね。すきま時間を埋めるのではなく、すきま時間を作らないことが大事かもしれません。