捨てることは持つこと、そして捨てることは変わることだと思います。

キャリアを考えるときに、今まで持っているモノを捨てることは勇気が必要です。全部を使って勝負したいと多くの人が思います。そうしないと勝てないのでは?と不安に思います。

しかし、捨てることは持つこととも言えると思います。捨てることよって持っていることをより強く意識するからです。

服でも書類でも、捨てると、持っているモノが記憶の中にとどまりどこにあるかも把握しやすくなります(自分の意識の中にないものは物理的に存在していても使われることはありません)。

世の中で求められるのは、その人の全体でなく、「ある分野」でのスキルなり経験なり知識なのだと思います(そしてその分野は小さければ小さいほど、「余人をもって代え難い」状況になります)。「何でも書けますよ」という著者は本当は「何にも書けない」のと似ています。

あたまの中でも必死に持っているものを削っていくと、残ったものに意識が集中することになります。それが変わるきっかけになるはずです。

何を削って何を残すかは、それこそ試行錯誤が必要ですが、まずは捨てる意識から始まることなのだと思います。

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