5月も10日をすぎた。なんか本当に早いな~と思う。

最近の動きとしては、昨年刊行した『漁魂』が書店デビュー。取次代行はご縁があり、トランスビューにお願いした。書店営業をしたり、書店に行って書棚におかれているのを見ると、なんかようやくここまできたな、という気持ち。と同時に、もっと早くやればよかったという湧き上がる。

トランスビューといえば、池田晶子さんの書籍でとってもおなじみ。彼女の本はほとんど持っている。そのトランスビューが取次代行のシステムを構築している。うちらみたいな小規模出版社には本当にありがたい存在。ココ頼みのところも少なくない。

このシステムを知れば知るほどスゴイ!あまりにも細かいのでまだまだ把握できていないけれど、それだけ細かく作り上げたのは工藤さんという方。業界では有名人。だれに聞いても、工藤さんの仕事量にビックリ。本当に好きなことはここまでやれる、ということを見せてもらっている気がする。本人としては「まだまだこれから」らしいのだけど。

トランスビューに依頼している出版社との交流も刺激的で、最近はこちらの世界にどっぷり使っている。その中で自分がやることもだんだん明確になってきた。

余談だけど、トランスビューへの注文は、共通のファクス番号なので、各社の注文状況がすべてわかる。ファクスの数が大量なので、すべてみるのは大変だけど。当たり前のことだけど、自分だったらまったく企画しない(企画できない)本の注文がかなりあると、自分のパラダイムだけでは判断できないなあと思う。皆それぞれ熱い思いがあって出版している。ノルマがあって、とか予算という言葉が彼らの口から出てこない。自分が絶対世に出したいと思うものを厳選しないとこの仕事は意味はないと思う。

そんな経験をしていると、サラリーマン編集者として本だけ作っていればいいときとはまったく別の世界にいると実感する。知らないことばかり。知っていると思うことは恐ろしい。

6月はもう1冊、去年作った本を書店デビューさせるのと同時に、復刊本を1冊出す予定。あと、事務所を引っ越す予定なのだけど、これはまた改めて書くことにする(これがかなり大掛かりで今のエネルギーの多くの消費している。でも楽しい将来を妄想しつつ取りくんでいる)。

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