昨年5月から編集にかかわっていた書籍ができあがりました。著者の今までの研究実績を総ざらいして、「市民性」をキーワードに再構成しました。新聞・雑誌に使われている英文テキストをいかに英語教育にいかすかを問う1冊。英語教育、認知言語学、文学が交差する地点から、メディア・リテラシー、市民性養成の可能性を描いています。
目次〜
第1章 大学の英語教育とメディアリテラシー
1-1 大学の英語教育の目的
1-2 これからの日本の英語教育に必要な市民性
1−3 情報化社会の必要な「これは本当なのか」という姿勢
1−4 メディアリテラシー教育の背景
1−5 日本の英語教育とメディアリテラシーの接点
第2章 リーディング教材としての文学テクストとメディアテクスト
2−1 文学からメディアへ
(1)リーディング教材
(2)リーディング教授法
(3)担当教員の専門分野の多様性
2−2 クリティカルな読み方ー「何を読む」から「どのように読む」へ
(1)文学と非文学
(2)生産と消費
(3)現実世界と学術世界
2−3 文学テクストとメディアテクストのディスコース分析
(1)文体論と批判的ディスコース分析(CDA)
(2)ナラティブ構造から見た小説とニュース記事
2−4 学習教材のためのメディアテクスト
第3章 メディアテクストを使った英語リーディングの授業
3−1 英語リーディングの情報処理モデル
3−2 背景知識とスキーマの活性化
3−3 読解ストラテジー
3−4 リーディングの学習教材としての英字新聞
3−5 ニュース記事の特性
(1)見出しとリード
(2)事実(fact)と意見(opinion)の考え方
(3)社説を読む
第4章 メディア英語教育における市民的教養
4−1 市民性向上のためのメディアリテラシーと異文化理解
4−2 企業が求めるグローバルに活躍できる人材
4−3 メディア英語教育における市民的教養