この週末、埼玉県小川町というところで開催されていたOgawa Organic Festaに行って、四角大輔さんのトークライブを聞いてきた
四角大輔さんといえば、音楽プロデューサーとして絢香、Superfly、平井堅、CHEMISTRYなど、そうそうたるアーティストを育てた人。書籍も何冊も出している。今はニュージーランドで、自給自足の生活を送っている。先日のトークライブではその生活を大量のスライドと写真とともに紹介してくれた。
いやいや、刺激的だった。かっ飛んでいるというのはこういう人のことをいうのか、という感じ。学生時代から、国とか組織とかに依存する生活は合わないと感じ、計画的にサラリーマン生活を送り、日本を飛び出した。最後の仕事は2009年大晦日の紅白歌合戦、翌日にニュージーランドに入った。当初は10年で会社員やめようと思ったけれど、15年かかってしまったとか。今は組織から離れてまったく自由な生活を送っている四角さんでも「我々は地球には依存している。そこから脱却することはできない。だから環境を考えるべき」との主張には否定する余地はないと思った。
先日のトークライブではそれからの生活、まさに自給自足、物々交換の世界を教えてくれた。こんな果てしないと思えることもやれる人がいるのだなと。「物々交換とか物技交換とか生活ができればお金にも依存する必要ない。お金の価値は当てにしていない」。物技交換というのは、自分のスキルを提供してモノを対価といてもらう、ということだ。暗闇の中でのステージで話すそんなことを言い放つ四角さんは本当にカッコいいと思った。近くに焚き火もあり、今までに感じたことのない、なんとも快適な空間だった。
ここから学ぶべきは、会社員をやめてニュージーランドに行くことではなくて、自分が快適と思うことをひたすら追求する姿勢なのだと思う。水の生活にあこがれていた彼ならではの生活スタイルなのだと思う。話を聞くと、その突き詰め方がハンパではない。
トークライブの前後のライブに登場したアーティストも個性的で、ここにいないと出会えない人たちだった。皆、自分のやりたいことで生きているなと感じた。もちろん不安とか心配とかあるけれど、やりたいことだから乗り越えられる。
このイベントは、友人が運営者のひとりとして参加していて、彼に誘われたので法事のあとにいってみた。宿泊つき。ちょっと億劫だったけれど、行ってみてよかった。そこで出会えた人たちも実にユニークだった。こういう人との出会い方をしたい。自らそういう場にでかけなくてはいけないということだ。
よくわからないけれどスキルとかノウハウとかどうでもいいと感じた時間で、心地よい疲れを感じだ週末だった。誘ってくれた友人にも感謝!
小川町オーガニックフェスタ:http://ogawaorganicfes.strikingly.com/
四角大輔さんHP:http://4dsk.co/