最近、モノの値段について考えることがあります。思うことは、我々が日常買っているモノ・サービス、払わされているモノは結構ボッタクリかもしれないということです。例えばこんなことを感じたことはないでしょうか。

・税金は正しく使われてればそうは思わないけれど、とうていそうは思わないので、ボッタクリ。

・大学の教員が授業で使いもしないのに、自著を教科書に指定して買わせるのもボッタクリ。

・自分の預金を引き出そうとするときに銀行ATMで手数料がかかるのはボッタクリ。そして法人口座だと手数料が高いのはもっとボッタクリではないか。

・必要なモノなのにあえてオプション設定にしている車の販売の仕方だってボッタクリとは言えないか。

・原価30%と言われている外食産業がボッタクリか?そうかもしれないし、そうでないかもしれない。でも200円ちょっとで飲み物が飲み放題になる近所のファミリーレストラン。原材料の原価から考えるとボッタクリかもしれない。

・不動産仲介料も人材派遣もしかしたらボッタクリ。人とかモノを移動させるだけなのに、そんなにするの?!とか。

・オプションをたくさんつけて契約をすすめる電話会社。明らかにオプションを外すことを忘れることを期待して○○割引を謳っているのはどうか。

・2リットルの水が100円で買えるところがあるのに、500ミリリットルのペットボトルを100円で売る自販機はボッタクリか。

・20年以上前に登った富士山。途中山登りが辛かったことはすっかり忘れているが、山頂の売店でカップラーメンが800円だったことは鮮明に覚えている。それはどうなのか。

・1時間10万円のコンサルティングはどうなのか。売り方次第かもしれないが…。

などなど、あげるとキリがないですが、言いたいことは何かというと、要するにボッタクリとわかっていても買う人は買うということなのです、当たり前だけど。もしかしたらそういう商売をしている人はビジネス感覚があるということなのかもしれません。

ちなみに自分はド近眼でコンタクトなしでは生活できないし、中学3年のときからお世話になっているのですが、その原価は数十円だと聞いたことがあります。正しい情報かまったくわからないけれど。今では月1300円ぐらい払って、○○プランに加入しています。度数の変更は何度でもタダ、割れても交換できる、紛失しても格安で買えるなどの特典(?)がついています。そんな特典いらないし、いくら保険といっても、原価を考えると、ボッタクリだよなと思うわけですが、でも必要だから買い続けるわけです。

つまり原価にかかわらず、人の生活に必要だと思えば買うしかないわけです。サービス提供者は購入者の生活との接点を考えるべきで、金額はどうあれ、その購入者が笑顔になればよいのだと思うわけです(この話は『明日のプランニング』で書かれていることでもあります。情報発信はそのためにすべきであると)。

あと逆を考えると、やはり賢い消費者にならないといかんということでもあります。

 

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