■2018年11月10日の信濃毎日新聞で、『ランニング登山』を紹介していただいた。掲載日の前日に連絡があり、記者さんと話ができた。直接話題にはなっていないが、話し終わった後に、地元の方が活躍している姿を紹介することは購読者を勇気づける。そういう情報はどんどんこちらから発信していかなければと思った。記者さんは松本大さんのことをよく知っていた人だったけれど、うちから出したプレスリリースで気づいてもらった。本屋に行かない人に本を買ってもらうためには、と思うといろいろやることがある。下で書いたこともその一例。
■11月10日、科野の国ラウンドトレイルでランニング登山を紹介させていただくために、長野県千曲市へ。そこへ出会った人たちがおもしろすぎた。主催者の大塚さんともいろいろ話ができたし、サラリーマンでありがなら月間700キロ走る人とか、トリノオリンピックでクロスカントリー代表だった人とか、他の出店者の人とも楽しい会話ができた。そこでは本を買ってもらうことが主目的ではなく、まずは知ってもらうことに徹した。仕事と思うと250キロ離れたところまで行くのは少し億劫だったけれど、誰かと出会えると思うと楽しめる。『ランニング登山』からどれだけの人とつながったのか。参加者でも主催者側でもないし、ちゃんとした出店者でもない、この立場がなんか面白い。
■クラウドファンディング本の編集が終わったことは先日書いた。8月9日からスタートしたクラウドファンディングが最終日の10月1日に達成し、それから慌てて編集作業に入った。11月2日データ入稿の予定が週末を挟み、5日に伸びたけど、ほぼスケジュールどおりに終わった。編集は自分ひとりではまったく完結できず、著者はもちろん、デザイナー、印刷会社、組版会社、イラストレーター、校正者など、いろんな人達たちのチカラなしには完成し得ない。段取り勝負とも言えるけれど、いつまでにどういう状態にしたいかをまず考えるとうまく行く気がする。それに加えて、それが自分を追い込める仕事かどうか。理由を伝えることなくスケジュールに遅れる人とは仕事しない。
■この本のタイトルは『「ありえない」をブームにするつながりの仕事術』とした。この本から得たものはものすごく大きい。何をした人か?が認識されやすいけれど、何を考えていたのか?何を迷っていたのか?どんな失敗があったのか?を知ることがとっても意味あることだと実感する。上に書いた、トレイルの大会に行ったのも、原稿に「社長でもオーナーでも、時間とお金をかけて旅をすることは、ペイできる(=採算が合う)」という主旨のことが書いてあったからだ。目先の利益にとらわれずそれを繰り返せる人とそうでない人の差は果てしなく大きい。書店売りは来年1月9日発売。www.amazon.co.jp/dp/4990928067
■小規模出版社の友人と話すといろいろ刺激をうける。トレイル大会あと、長野で出版業をしている人と飲んだり、その前後も事務所に来ていただいたり。話をしながら気づくこともたくさんある。「成功事例」ではないけれど、「進行事例」を交換することはとっても意味あることだった。同じ業界にいるだけの人との話は面白くないけれど、同志の話はおもしろい。どんな業界でも同じなんだろうと思う。志が大事だ。今とりかかっている原稿でいえば、「あなたの仕事に哲学はありますか?」という問いなんだろう。いろんなことがつながってくる。