先日、著者会を開催した。今年うちから本をだしてもらった人と今執筆中の人たちが集まった。場所は『亭主啓白』の著者市川さんの西荻窪にあるお店。玄米やそのほかの料理がとってもおいしかった。身体にやさしいことが体感できる。

集まった人たちは皆かなりユニークで、いわゆる普通の人たちはいない、と思う。どこかズレていて、しかもそれをめちゃくちゃマジメにやっているところが共通点。こういう人たちは全体の20%ぐらいだと思っているので、「2の人」と、仲間うちで呼んでいるのだけど、こういう人たちと出会うには、自分が普通の人(8の人)の感覚だったら絶対に知り合えない。でもだれが8でだれが2とするかは絶対的分類はなく、その線引きをするところに自分の世界観があらわれる。

思えば、2011年12月に会社をやめて丸6年。本当にいろんなことがあった。出版の仕事をやめようと思ったこともあるけれど、今年はいろんな人たちとのご縁のおかげで、もっとも充実した年になった。当時は、こんなカタチの出版業をやっているとは夢にも思わなかった、と著者会のさなかでふと頭をよぎった。こういう人たちに囲まれて本当にありがたいと思えるひとときだった。

振り返ると、会社をやめてからの転機は何回かあったとおもうけれど、そのキッカケはすべて人との出会いだった。人との出会いを最も大事にしたり、自分の目の前にいる人のお役に立てるためには、を徹底的に考えたり、新しいことを体験するチャンスは積極的にのっかり、お金を払って直に体験することでここまできたと思う(この過程で、どうでもいいことは徹底的にどうでもいいと思えることも大きな収穫だった)。途中、経験を積めば積むほど、謙虚さを失い、自分が変化するチャンスを削ることも実感し、「素の自分」は「ナニモノナノカ?」を問う習慣が少しは身についたかもしれない。なぜか山を走っているときにこれを考えることが多い気がする。

来年は出版社として、ステージアップをしたいと思っている。書くことのお手伝いもだけど、今の仕事の軸から半歩踏み出して、新たなことができそうな気がしている。そのためにはだれかとやる必要もあると思っていて、今、大学生にアルバイトに来てもらっている。彼にしてみればやや変わったバイトの位置付けなのだけど、こちらとしては準備段階ということなのだ。

自分としては、楽しい仲間と山を走り、温泉に入り、ビールを飲めば、満足度はかなり高まることがわかったので、それをしつつ、あとは仕事漬けにしたい思いながら、著者会から戻ってきた。

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