最近、ある企画のタイトルを考えています。自分がよく知らない分野でどういうタイトルが目立つが知りたかったので、新書のコーナーを眺めていたら、『歯は磨かないでください』(廣済堂健康人新書)という本が目につきました。衝撃的なタイトルです。こういうのは目に飛び込んできます。
やっぱり歯は磨く
失礼ながら、立ち読みで、ざっと見た限り、内容は、「口の中の細菌を取り除くことが大切であるか」を説いています。日本は歯周病大国で、知識も最低レベルとか。歯肉のキワ、歯と歯の間、歯肉の三角にとがった部分、噛み合わせ部分の4点を磨くのが正しい、というのです。結局歯は当然のことながら磨くのですが、この4点を意識するということらしいです。
衝撃的なタイトルの裏側
こういうタイトルを見て思いだしたのは、だいぶ前に大ヒットした『英語は絶対、勉強するな!』という本。この本も結局のところ、勉強させる本でした。それもちゃんと勉強しろ!という強いメッセージが隠されてます。本のコンテンツの一部分を拡大解釈して、キャッチーにタイトルにした例と言えるでしょう。
最後に
今回思ったのは、自分がよく知らない分野、つまり情報弱者になるケースでは、こういうタイトルが目立つということ。表1を見ると、オビには「口内の菌を除いて、病気を防ぐ」とのキャッチ。これが本質なのだと思います。これはふつうに理解できます。個人的には、この本質と、歯を磨かないことの関連を見せて欲しかったかもと思いました。
==【昨日の活動・所感】==================
・立ち読みで手にとる時間はほんの数十秒。そこで違和感を持たれてしまったら、買ってくれない。たとえその違和感が、著者の言いたいことの本質でなくても。
・何かを得ようと思って人と会いに行くと、うまくいかない。相手に対してできることを考えて会う方が関係が長く続く。ある人によると「6:4」の法則らしい。肝に銘じる。