書くことはものすごく手間のかかるツールです。話せばあっという間なのに、書くと時間がかかる。しかも話せばより伝わりやすいのにあえて書く。効率性を考えると書く作業はホントに扱いにくいツールだなと思います。それでも書くことの意味は大きく、言語化することで、脳内は整理され、自分の知識も体系化されます。

ロジカルに聞く、ロジカルに話す

大量のインタビューのテープ起こしの原稿と格闘していますが、ロジックを通して、人の話を聞くことの難しさを感じます。話し言葉を文字にすると話のズレが明確になります。相手が話した言葉に執着するのではなく、全体の文脈を読んで、そこを再構成するという作業をしていると使う部分と使えない部分が明確になります。

一見無駄な部分が濃いコンテンツを引き出す

使える部分だけ聞けばよいのか、というとそうではないです。使えない部分があるからこそ、流れで、いい内容を引き出せたこともわかります。無駄があるからコンテンツが濃くなる感じです。取材を受けるほうからすると、その無駄が話しやすさにつながるのでしょう。無駄が無駄であってはならず、意味ある無駄が求められます。つまり質問の中で前ふりと要の質問を意識するということです。もちろん相手があることなので、思ったように展開できるものではありませんが、あらかじめイメージしておかないとそのメリハリもつけられません。ここがインタビュアーの技の見せどころなのだと思います。コミュニケーション能力が高くないとホントにいいライターになれないですね。

最後に

取材ではときに本人が聞かれたくないことも聞かないといけないこともあります。どういうタイミングで、どういう表現でそこに迫るのか、ここに最大の注意を払わないといけません。取材もリスクをとらないといい内容が引き出せないですね。やるは大変そうですが…。

==【昨日の活動・所感】==================

・インタビュー原稿からリライトの作業。原稿整理のレベルを超えていて、自分のキャパも超えていそうな気がするけれど、これはいい経験。

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