仕事に迫られて、「インフォグラフィック」を勉強し始めたのですが、結構おもしろいです。
インフォグラフィックとは
ウィキペディアによると、インフォグラフィックは、「情報、データ、知識を視覚的に表現したものである[1]。インフォグラフィックは情報を素早く簡単に表現したい場面で用いられ、標識、地図、報道、技術文書、教育などの形で使われている。また、計算機科学や数学、統計学においても、概念的情報を分かりやすく表現するツールとしてよく用いられる。科学的情報の可視化にも広く適用される。」と定義されています。
ピクトグラムとは
今読んでいる『たのしいインフォグラフィックス入門』(ビー・エヌ・エヌ新社)には、ピクトグラム×図解=インフォグラフィックと説明されています。ピクトグラムはたとえばこんな感じです。
言葉で説明するスペースが足りなかったり、説明する時間がなかったり、言語が通じないときに有効です。「省スペース、時間短縮、非言語的。伝えたいことの本質を捉えて、物事を単純化します」。
図解とは
次は、図解。ピクトグラム同様、伝えたいことの本質を捉えて、単純化するのですが、ピクトグラムとの相違点は、「ピクトグラム表現が瞬間を切り取ったものだとしたら、図解では物事の流れといった時間軸や相互関係などストーリーも表現できる点」と説明されています。こういうのも図解の一種でしょう。表やグラフなども、この本では図解に分類されています。
これらを組み合わせて、インフォグラフィックは成り立っているというのです。そのために必要なのは、情報の取捨選択する解析能力、重要な情報を整えて、ストーリーで伝えるのかを決める編集能力、それを最終的に表現するデザイン能力が必要だというのです。デザイナーが簡単に作れるものかというとそうでもないようです。
良いインフォグラフィックとは
良いインフォグラフィックとは
- 意味のある視覚要素を用いること
- 簡潔で、親しみやすく、わかりやすいこと
- インパクトを与え、目を惹くこと
- 内容に価値があり、資料として保存しておきたいこと
- 見た人に考えるきっかけを与えること
と定義されています。う~む。まだわかったようなわからないような、ですが、今のところはこの成り立ちを知っておくことでOKとします。書籍にも使われるケースがあり、文章でもなく、イラストでもない、表現方法を知っておくことは意味があると思っています。まだまだ勉強しないと。
最後に
「世界は丸いのだけど、現実は、文化の違い、言語の違い、豊かさの違いなどあって、摩擦や乖離が生じていて、ちっとも丸くない」これが著者の世界観。そんな丸くない世界の中で、もう少し良質なコミュニケーションがとれれば、摩擦は減らせるのではないか。その手段として、ビジュアルをもっと活用できないか。そう考えてスタートしたのが、この著者のサイト(Visual Thinking)のこと。そんな深い動機だったのかと考えさせられますが、そういう問題意識がないとここまで極められないものだと思います。
ちなみに、付録には、「1情報の探し方」「2Webツールを使ったインフォグラフィック制作」「3インフォグラフィック制作ヒアリング項目」があります。個人的には、この細かいところに手がとどいている感じが好きです。