ある特定のジャンルの中で、同じような装丁の本が並ぶことがあります。たとえばこんな例です。
カバーの紙質は違いますが、パッと見たときの雰囲気はとっても近いです。自分の本棚でも一瞬間違いそうになります。『コンサルタントの教科書』が売れているので、もしかしたら、似せたのかもしれません。
こんな例もあります。
なぜ同じようなカバーの本が並ぶのか
このような例は多いです。奥付の発売日をみると、どちらがどの本の影響を受けたかがわかりますが、書棚を見ただけでは、そんなことはわかりません。ただ、同じような色を使った本が並んでいるだけです。
カバーの色が近いことのメリット
類書と色が近いと、目立たないこともあるのですが、買う人からすれば、自分が買いたいテーマの本が同じような色だと、その一角に目を向けやすいというメリットもあります。それを狙ってあえて同じような色を使うことも多いです。もちろん真逆の色を使うこともあるでしょう。そこは編集者はどう考えるか?どう見せたいか?によります。なんとなくいいデザインは、書店ではひと目を惹かないことが多い気がします。
デザイン案を店頭で比較する
編集者はカバー制作の過程で、カバー案を書店に持って行き、どのデザインがいいかを確かめにいくことがあります。デザインだけみていて、いいなと思っているようなカバー案でも、書店に持って行くと、驚くほど目立たないこともあります。あくまでの棚を意識しないと、デザインは決まらないのです。
最後に
もちろん、書店で試してから本が出来上がるまでに1ヶ月ぐらいは最低かかり、その間に本は入れ替わるし、書店によってそもそも類書の品揃えにばらつきがあるので、印象もさまざまですが、それでも書店店頭でデザインを比較することは大事なことだと思います。
==【昨日の活動・所感】==================
・午前中、滝行へ。今月は、気候が暖かくなったから、ちょっとは楽かなと思ったけれど、そんなことはまったくなく…。ただ、前回からの進歩を感じたので、よかった。午後は、コワーキングで仕事。