執筆の機会は自分で作るべし、と思っています。なぜかと言うと、オファーがあってからだと書くことに意識が集中し、出版に対する意味付けがはっきりできないからです。当然のコトですが、編集者は、著者が持っているコンテンツを書籍にするために、コンタクトをしてきます。初期の段階の打ち合わせで話をすべきことは、おおまか企画内容、おおまかなスケジュールです。

出版に対する意味付けを考えているか

ただ、著者の方からすると、出版に対する意味付けを考えないといけません。「出版は長年の夢」だったとしても、出版を通して何を実現したいのかとか、出版すると自分にどんな変化が起こるのかとか、読者にどんな変化や価値を提供できるのか、とか自分が今執筆できる環境にあるかどうか、などなど考えるべきことはたくさんあります。

編集者は専門性を本にするための専門家

しかもこれからのことは通常編集者はタッチしません。専門性が書籍になればよい、と思うのが普通だからです。出版後の展望や展開とか著者デビューした喜びなども語ってくれる編集者は多くないかもしれません。ここに触れなくても仕事は成立します。だからこそ出版に対する意味付けは自分で考え続ける必要があるのです。自分の専門性を本にする人という認識でよいと思います。

自らの著書に満足がいく人・いかない人

1冊とか2冊本を出して、喜びを感じる人と、そうでない人の差は結構あります。この差は必ずしも売上というわけではありません。そんなに売れなくても満足なケースもあるし、売れてもそんなに満足ではないケースもあります。あくまでもその著者がどう感じるかに気持ちを向けてみると、著者の方にはいろいろな想いがあるのです。実際に、こちらからは成功した出版のように見えても、本人に聞いてみると「もうしばらくは本は書かないよ」と言われることもありました。

まとめ

執筆にかかる労力と時間は相当なものです。執筆が続くと本当に疲労するはずです。たいていの場合、本業がほかにあるので、それ以外の時間で執筆するとなるのでかなりの負担がかかります。だからこそ、出版に対する意味付けをきちんとして、自分の気持ちが高ぶったとこころで動き始めた方が、あとあとうまく行くような気がしています。もちろん編集者の言うとおりにやればラクでそれはそれで間違いではないのですが、長い目でみると、自らが出版にどうかかわるかがは常に考えておくべきと思っています。

==【昨日の活動・所感】==================

・大掃除開始。書類も書籍もいろいろ処分。ついでに携帯のアドレス帳も整理。

・夜は会食。お互い存在は知っていたが面識はなく、知り合いの紹介で会うことに。人の人生を聞くのは興味深い。

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