企画書を提出する書類のひとつに「目次構成案」があります。企画を検討するときには必ず必要な書類です。通常は著者の方に書いていただくことが多いのですが、その前段階で編集者が、企画段階でイメージしていることを書いて、それを見ながら企画の内容を検討します。

キーワードを「ゼロ秒」でピックアップ

まずは大きなテーマに関連するキーワードをあげます。多ければ多いほどいいので、深く考えず、頭に浮かんだ言葉をどんどん書いていきます。リサーチが少ないとこのキーワードをたくさんあげられないので、関連本を読んだり、新聞や雑誌から関連するテーマの情報収集は欠かせません。キーワードをあげたら、重複しているもの、ほぼ同意のものがあるので、それをひとつにまとめ整理します。

キーワードをカテゴリーにまとめる

次にその項目をあるカテゴリーでまとめる必要があります。50のキーワードをあげて、5つのカテゴリーになる場合もあれば、30のキーワードから10のカテゴリーになることもあります。この際、どのカテゴリーでくくるかがかなり頭をつかいます。このカテゴリーが章立てになるケースが多いからです。同じキーワードをあげても、カテゴリーのくくり方で企画が大きく変わってきます。

カテゴリーの流れを意識

そのときに意識するのは、カテゴリーの流れです。どういう順番で並べると、読者にもっとも理解してもらいやすいか、あるいは著者のメッセージが伝わりやすいか、という視点から流れを考えます。これが企画提出に際に必要な目次構成案の原型ということになります。

点(キーワード)を線(流れ)にする

これが終わった後に、著者の方にお会いして、その流れを説明します。著者の方はもちろん深い知識とスキルをお持ちなので、まったく別の視点から意見していただくこともあり、ときには原型をとどめないほど修正が入ることがあります。そんなやりとりを経て、目次構成案は仕上がるのですが、その過程でのポイントは、まずはキーワードの選択と、次にそのキーワード(点)を展開する流れ(線)を意識するということなのです。想定読者の興味や関心をイメージし、流れを考えるのです。

目次にはその本の流れが凝縮される

企画段階の目次構成案は、多少の変更はありながらも最終的には、書籍の目次になります。以上のようなプロセスで作られる目次は、本の内容を流れが一覧できるページなのです。読む側にしてみると、目次を読むことは、本を買う際の判断材料にもなりますし、読み始めてからも、今読んでいる箇所の全体的な位置づけを確認するのにも便利なページということになります。

まとめ

最近は売れることを意識して、本の内容からかけ離れたタイトルがついてる本も少なくありません。目次もそういう傾向がないとはいえないのですが、目次をみると、ある程度その本の概要(点と線)がわかります。目次は有効に使いたいですね。

==【昨日の活動】==================

・仕事→ランニング→仕事→ボディーワークレッスン。

・ボディーワークでやっていることは、歩く動作の再確認。竹刀をもちながら、足を床からできるだけあげないように、ゆーっくり前進。歩く動作は体重が片方の足にかかり、両方の足にかかり、また片足になり…の繰り返し。その移動をいかにスムーズにするか、の練習。集中力が必要だし、普段意識していない筋肉を使う。昨日は稽古中に足がつった。

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