最近は、本づくりは少しお休み。別の仕事の立ち上げに注力しています。

このところ出会った人たちとか読んだ本を経験から、編集者とか出版社の人というセルフイメージを捨てると結構いろんな可能性が見えてくると強く思うようになりました。当たり前といえば当たり前ですが、当たり前な言葉はあるときに急に腑に落ちる時があります。「枠を取っ払って考える」という言葉を感じるときなのかもしれません。

枠の中で考えるのはとても自然なこと。これがあるのは生きるために必要であるとも思います。大げさですが。メディアコミュニケーションを勉強していたときに、ジャンルという概念は、ある種の作品をひとまとめにして、読み手が大きな混乱がないように作られたもの、のような説明があったことを思い出します。ただ、それは豊かな発想とか柔軟性のある思考とは真逆だなと思いました。

自分のキャリアについても知らず知らず編集とか出版というジャンルで無意識のうちに考えていることに気づきます。会社の歴史を調べると、今やっている商売と会社を興したときの商売がまったく違うことがたくさんあることがわかります。可能性と求めてチャレンジした結果なのだろうと思います。

そのチャレンジはとても難しいことです。どうすればいいか?最近は、身の回りに起こることの何が不快なのか?それをなくすためにはどうすればいいのか?不快がなくなったら何が見えてくるのか?などを自問自答しています。

その上で、人と会って、考えて、本を読んで、考えての連続。そして最後はちょっと行動してみると意識しています。最後の行動がポイントで、誰かにアポを取るとか、何かを調べてまとめてみるとか、思い切って問い合わせをしてみるとか。行動することで結果が見えてくるので、そこからまた考えて…のサイクルに入ることができます。

別の仕事はまったく新たなジャンルの内容。どこまでやれるかわからないけれど、この仕事ができたら楽しいだろうなと思うことに徹して考えて尽くしました。これ以上考えても見えてこないのでやるしかないなと思い始めました。

自分の可能性を知るために、こういう仕事づくりも有りなんだと思うし、こうやって自分の仕事を決めていくことができるのも自分の立場のいいところなのだと感じています。

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