過去を振り返ることが最近多いのだけど、自分が編集の仕事につきたかったのはモノづくりがしたかったからだ。

文系出身しかも哲学の出身でモノづくりができることはそうはなく、なんとなく関心があったのが本作りだった。大学院時代には、飯田橋の雑居ビルにある個人の編集事務所でアルバイトをしていた。執筆の真似ごとみたいなこともさせてもらった。大学院時代は、研究に迷走し、なにか前に進んでいる実感が欲しかったのかもしれない。

最初に入った会社では月刊誌の編集部に配属され、毎月1冊雑誌ができることに喜びを感じていた。文字どおり新しいモノができていた。最近そのときのことをよく思う。

本づくりはいろいろな意味で自分の原点なのだと思う。どういう形でそこに携わるか。これからやりたいことをやらなければと思う。

Related Articles: