甲子園が6日から始まる。今年は1915年の第1回大会から数えて100年目。地方予選からそのことを意識した戦いが始まっていた。西東京代表の早稲田実業は第1回の出場校。予選では接戦が続いたこともあり、監督は一番厳しい予選だったと言っていた。プレッシャーを感じさせないようにするのは監督の仕事だが、情報化社会で生徒が意識しないわけがない、と。地方予選を勝ち抜かないと甲子園には行けないという事実は変わらないけれど、節目だとプレッシャーのかかり方が違う。甲子園ではさらに激化しそう。どのチームももう1人の相手と戦う感じなのだろうか。

 

考えてみると、普段やっていないことをやるときに、プレッシャーを感じるのは当然だけど、普段やっていることにプレッシャーを感じることはあまりないのかもしれない。漫然と仕事するほどだらけてはいないけれど、プレッシャーがかかる場面というのは意識的に作るものだと思う。自分にプレッシャーをかける材料などいくらでもある。そういう状況を作らないとダメになる。

 

そして高校野球は一度負けたら終わり。甲子園の優勝チーム以外、どのチームも一度ずつ負けて夏が終わる。そんな状況でのプレッシャーとの付き合い方とかコンディションの作り方は未知の世界だが、我々は失敗は何度してもOKだし、むしろ成功するまで失敗すべきと教わる。それができないのはプレッシャーがかかっていないからだ。

 

この間の取材でもプレッシャーがキーワードに。知り合いの編集者が「今年は、去年と同じ本作りはしないと決めたら、大変なことになっている」と嘆いていたが、これこそがプレッシャーと向き合うということだ。先が見えないからツラく、キツい。あえてその道を選ぶのがスゴイのひと言。

【編集後記】

・午前中取材、午後打ち合わせ。どちらも濃い内容で疲労。夜、親戚と会食。

Related Articles: