最近、出版業界を取り巻く状況を見ていると、編集者はどんどん個人事業主的になっていくのではないかと思っています。仕事の進め方としては、書籍の編集者は個人事業的ですが、会社から離れて、個人事業主として活動する人の数が加速するような気がします。

優秀だからこそ求められる

そもそも個人事業的に働きながら会社にいるのは、働く側からすれば安定が欲しいからだし、会社側からすれば優秀な人材を確保することにあります。その人材がうまく機能すれば双方にメリットもあります、考え方としては。ただ、いい本を作り続けられる人とそうでない人が明白な場合は、後者は必要な人材ではなくなります。当たり前のことですが。そういう人を雇用し続けることが、いよいよ難しくなってくるのではないかと感じます。「いい本とはなんぞや」という議論はここでは触れないでおきますが。

優秀な人材がフリーになる時代

むしろいい本を作れる人はどこでも活躍できるし、フリーで動き始める人たちがより多くなるかもしれないと思います。実際にそういうケースもあります。社内で個人事業的に動く意味よりも、本当の個人事業主として動きやすい時代がやってくるかもしれないと思うです。そう考えると、自分を含め、フリーで動いている人たちの世界も厳しくなってきます。自分自身の売り方や自分の高め方も含め、スキルのある人しか生き残れなくなるかもと思います。すでにフリーで活動している人は、こういうことを考えておかないといけなくなりそうです。

最後に

ライターやデザイナーやイラストレーターは個人事業主の人がほとんど。編集者がこういう働き方になってもおかしくないと思っています。直ちに、優秀な人材が出版社がいなくなるということではないのですが、優秀な編集者がフリーでも動き出す人が増えそうな気がします。
==【昨日の活動・所感】==================
・知人と一緒に月例の滝行に。はからずも、滝の写真を取りに来た人たちの被写体になっている。ほぼ毎回のことだけど。
・帰宅後、資料作りに集中。

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