自分がやりたいことをやりたい、自分の意思で将来を決めたいとずっと思ってきました。今でもその気持ちは変わらないし、今後もその気持ちはなくならないだろうと思います。

ただ、同時に、自分は生かされているという感情が生まれることがあります。自分で方向性を決めつつも、偶然の出会いや予期しない成功などが人生の大きなターニングポイントになることをを実感するからです。

考えてみれば、自分が編集の仕事を始めたのは、大学生のときに知り合いの紹介で、個人の編集事務所を紹介されてバイトを始めたことからでした。大学院に行ってからも、その事務所には出入りをしていて、結局、出版社に就職することになりました。

大学で教えるチャンスをいただいのも、出版の仕事で知り合った大学の先生からでした。いずれも近くにいたから、声がかかったということです。

自分で決めているようで、実は身近にいる人からの影響で決まっているのですね。

そして今回も、大きな節目になると思っていますが、数えきれないほどの偶然が重なって今があります。それが縁なのだと思います。自分が決められることは実は多くはないのではないか。自分がどこに身をおくか、環境の大切さを感じる日々です。

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