またまたスポーツネタなのですが、10月26日(土)10時から長野マラソンのエントリーがありました。最近は抽選の大会が増えているのですが、この大会は先着順でエントリーが決まります。よって参加希望者は、毎年受付開始日になると、PCの前での戦いが始まります。この戦いに勝てないとスタートラインに立てません。

定員は10,000人。インターネットで9,000人募集し、1,000人はコールセンターで受け付けます。過去5回出場しているもっとも好きな大会だけに、自分も受付開始時間の10時から参戦。結構スムーズにインターネットで申し込めたと思っていたら、なんとわずか26分間で定員に達したようです。さすが人気に大会です。毎年エントリーが激しくなっているので、いつか申し込めなくなるような気がします。

さて驚くべきことがもうひとつあります。それは今年から参加料がそれまでの8,500円から10,000円になったことです。(同一のサービスなのに)17%以上の値上げです。こんな商品はなかなかないです。

ただ参加してみると分かるのですが、この大会は、自然の景色のみならず、事前の案内は分かりやすいし、大会の運営はスムーズだし、当日のランナーを誘導するアナウンスも丁寧だし、ボランティアの人は親切だし、沿道に応援する人は絶えないし…などと挙げればきりがないほど、とってもいい大会なのです(スポーツ系の雑誌やインターネットの企画でよくある「人気ランキング」では常に上位に位置しています)。

来年16回目の大会となりますが、運営する側は、大会の満足度を研究して、細かいところをすべて洗い出して、ひとつひとつ実現していったのだと思います(最初の頃はなかなか人が集まらず、新聞広告も出したと聞きます)。その実績を15年間積み重ねる間にファンを獲得していったのです。

「価格はお客が払える一番高い金額に設定するのが鉄則」と言われますが、その大会の魅力を知ってしまった(感覚の狂った?)ファンにとっては、1,500円は高いモノではなくなっているのです。その鉄則が通用することがこの申し込みの異常な早さに現れています(ちなみにフルマラソンの参加料を初めて10,000円にしたのは東京マラソンです)。

こう考えると売りたい商品やサービスのファンを作ることが大事、ということになりそうです。そうすれば「営業せず、営業すること」が可能になるのだと思います。やはり地道な努力が将来の成功を生むということでしょうか。

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