「書籍は2度作られる」ということについて考えてみる。

書籍にするテーマを考えるときは、まず頭の中で全体像のイメージが描けるといいのだけど、通常はそれが困難なので、持っているものを吐き出してもらいそれを構成案に落とし込むというプロセスが発生する。書き始めないと全体がわからない、というのは準備が足りないのかもしれないとも思うし、イメージできるまでが準備なのだと思う。頭の中で作り上げた企画が腑に落ちるものであれば、2つ目の創造、つまり物的創造もスムーズに行くはずだ。

イメージしたものを物的創造するには目次構成案が不可欠。目次にはだいたいのページ数も必要。もっと言えば、台割も必要だ。台割からどれだけ本文(の展開)をイメージできるか、も大事な要素のような気がする(最近は台割ナシで入稿する編集者も多いようだけど、編集者も台割から書籍をイメージする必要がなくなったということだろうか)。つまり目の前の言葉だけに集中せず、常に完成形を意識しつつ書くということだ。終わりを思い描くことから始まる。これが結構むずかしい。

自分がやっている執筆のサポートとは、上記のプロセスを一緒に考えるということだと思っている。頭の中でイメージするまでのプロセスと、それを実際に表現することのふたつをやれば、執筆における気づきはより大きなものになるのではないかと思う。それが本を書く人にとって財産になると信じている。

忙しい経営者や起業家に取材して、文章にすることも自分の仕事だけど、頭の中の第一の創造と原稿にするという第二の創造に徹底的に関わることにも意味があると思う。書籍は2度作られると考えるとやるべきことは多い。

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