「出版したいからブログ書き始めます!」という人に出会うことがあります。そう思っている人は結構多いような感じがしますが、出版するための手段としてブログを始めるのは有効ではないと思っています。

そういうことをいう人達の意見は、だいたい3つにわかれます。

(1)本格的に書く前に書く練習をしたいから

(2)ブログを続けていれば、編集者の目に留まるから

(3)人気ブログになれば、より出版が近づくから

どれも間違っていはいませんが、それを達成するにはあまりにも時間がかかり、モティベーションの維持も難しく、戦略とはいえません。

出版をしたいと思ったときにやるべきことは、自分の棚卸しです。それから自分がどんなメッセージを発することができるのか、自分のメッセージでだれの役に立てるのかを徹底的に考えることです。その思考のプロセスをブログにすることは悪くはないのですが、目的は、自分がだれにとって価値あるメッセージを発することができるか、を考えることにあります。

その方法として、想定読者に対して刺さるメッセージ100を作ってみるのも有効です。自分の場合は出版をしたい人に向けた100のメッセージ(http://www.socialcapital.co.jp/100list/)を作っていますが、こういうものを作って、他人からフィードバックをもらうと、ネタの有効性がわかります。クライアントには、これを作ってもらい、棚卸し→構成案作りに入るケースも多いです。

話を戻すと、こういう棚卸しをせずに、今考えていることを書き始めても、「出版戦略」としては遠回りになります。ただし、ブログを続けていた結果として、文章がうまくなり、編集者の目にとまって、人気ブログになることはあります。ただそれ達成するには、今度はブログ戦略が必要になってくるのでしょう。

この本はセミナーに来てくださった方が教えてくれたのですが、1日19万PVのブログが元ネタになっているのだそう。「ブログが本になった例」には間違いないのですが、こんな人気ブログをつくるほうが、出版よりよっぽど難しく感じます。企画書作成に向けた戦略が必要なのです。

子宮委員長はるの子宮委員会

 

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