ネットメディアを見ていると、読みたいと思わせるキャッチーなタイトルが多いのだけれど、そのネタが書籍にそのまま使えるのかどうかは疑問と思うことがある。もちろん奥深い分析と鋭い洞察力によった内容の結果、キャッチなタイトルになっていればいいのだけれど、キャッチーなタイトルは、薄っぺらな記事も多い。

 

書き方として、キャッチーなタイトルが思い浮かび、そこから書き始めるケースと、記事を書いたあとに最後にタイトルをつけるケースがある。短時間で人の関心を呼び起こすためのテクニックを知っていると、タイトルから考え、そこから中身を書き始めるということができる。この感覚が結構危険だと思っていて、記事の重みとか深みがだんだんでなくなるからだ。その感覚に対して、クリック数などがドンドン上がっていけば行くほど、その数字に引っ張られて文字を書くようになる。

 

ネットメディアのライターはそれでいいかもしれないかれど、著者はそれでいいとは思わない。自分のコンテンツがあるわけで、まずはそれを書くことが先。もちろんタイトルは工夫が施されるべきだけれど、それは書いてからの話だ。ただ、最近は、出版社からキャッチーなタイトルを提示されて、これでかけるかどうか、の打診があった人が語っていたが、売れ線を狙って、売れなかった本を書いた後の印象は、本人としてもツライものがあるのだとか。

 

オファーされた内容と自分のコンテンツが一致していれば、それは書くべきだけれど、ただ、本を出すチャンスだからと言って、むやみに飛びつくと痛い思いを可能性が高い。そこをどう見極めるかが難しいところなのだが、ネットメディアの読まれ方を考えると、書籍でストック本を出せるかどうかの見極めにはあまりならないような気もする。

 

【編集後記】

・昨日は午前中、原稿診断へ。心電図は右軸偏位といくつかの診断がでて、毎年引っかかっているが、これはこれで仕方がないらしい。とりあえずOKとする。午後は本を読みつつ、ゆっくり仕事。

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