専門書を書いた人がビジネス書を書くときに戸惑うことがあります。専門書は客観的に書かないといけません。人称は一人称ではなく三人称です。自分の体験は極力抑えめにして、具体例も抽象論に見合ったものにしなければなりません。

専門書のレベル感も重要

ただ専門書にもレベルがあり、最先端の専門書か、いわゆる大学の教科書として使われるような専門書とでは書き方がかわります。後者は徹底的に新しい発見・新しい業績がとわれますし、後者は、どちらかというと、分野の専門性をコンパクトにしたものといってもいいでしょう。何か書き、何を書かないかが問われます。

正確性は本当に必要か

そういう経験をした人がビジネス書を書こうとすると、厳密性に気をとられ、文章が進まないことがあります。正確性を期すばかりに前に進まないのです。そういうときに助けになるのは、やはり想定読者です。「だれに向かって書いているのか」を念頭におくことです。その人に納得してもらえる方法はなにか?それは必ずしもアカデミックな背景ではないかもしれません。専門性の高いことを説明しようとして、余計に難解になったりしたら本末転倒です。そして著者の具体的な経験がその理解に役に立つことも多いのです。

エビデンスは巻末に

とはいえ、ビジネス書の範疇でも、学術的なバックグランドを示した本もあります。著者としては、根拠をしてしておきたいのです。参考文献リストや論文の一覧があるのはそういうケースですね。本文には記さないけれど、巻末においておくのはひとつの方法です。

最後に

先に、ビジネス書を書いた人が専門書を書くケースは多くないです。それはそれで迷うとは思いますが、いずれにしても、マインドを変える必要があるということです。前の経験はいちどリセットしたほうがいいです。
==【昨日の活動・所感】==================
・強烈な打ち合わせが2件。急ピッチで作った資料作りはこの日のために。5時に終わりドッと疲れがでる。
・夜はランチームのメンバーがミャンマーへ赴任するので、キャプテン宅で壮行会。15人以上が参加。いじられキャラすぎるけれど、とっても愛されキャラ。最後は駅の改札で胴上げ。異国の地でがんばってほしい。

Related Articles: